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業務コンサルタントとは?仕事内容、年収、キャリア、必ずスキルについて解説

業務効率化
業務コンサルタントとは文字通り、各企業の業務内容の効率化を図るお仕事です。

近年では事業推進を目指すにあたり、業務効率改善を外部の専門家に支援を依頼するケースも増えています。

今回は業務コンサルタントの仕事内容や年収、キャリアや活躍するために必要なスキルについて解説します。

業務コンサルタントとは

業務コンサル イメージ
業務コンサルタントはクライアント企業の業務上における課題を解決し、理想の業務体制を実現するためのプランを設計・提案します。

具体的には、主に以下のような提案を行うケースが多いです。

・会計業務フローの改善
・ITシステムを活用した各業務プロセス最適化
・商品の在庫管理の見直し
・組織機能、運用フローの見直し
・新しい業務フロー、マニュアルの作成
・業務改善プラン実行後のモニタリング、定着化支援

クライアント企業の現状を整理・把握したうえで業務改善のための提案を資料にまとめて、打ち合わせ等を重ねて内容をブラッシュアップしながらプランを実行します。

そしてプラン実行後もモニタリング・効果検証を行い、定期的に現状評価を行うことで改善プランの効果最大化、定着化も業務コンサルタントの役目です。

業務上の問題は様々な分野で生じるため、業務コンサルタントには幅広い知見が求められます。

主な業務系コンサルティングファーム

●ジェネシックパートナーズ
●フィールドマネジメント
●IGPIものづくり戦略カンパニー
●グリーンフィールドコンサルティング

業務系コンサルティングファームは製造業に特化したファームやリスクマネジメントに特化したファーム、ITに特化したファーム等、コンサル業界内での競争激化に伴い各分野の専門家集団として成長しています。

業務コンサルタントの年収は?

年収イメージ
業務コンサルタントの年収は、500万~700万円がボリュームゾーンです。入社1~3年目で400万~600万円程度、5年目以降は700万円を超える割合が多いと言えます。

基本的に所属するファームでの役職に準ずる形で変動し、プロジェクトリーダー、シニアマネージャークラスになると年収が1,000万~2,000万円に到達するケースも珍しくありません。

業務コンサルタントはプロジェクトの初期段階を担うことが多く、クライアントの信頼を得て後続のプロジェクトにも繋げる大切なポジションです。

そのため、案件を多く成約させる、アサインされたプロジェクトの納期を守り、完遂させることでファームでの評価も高まり、年収アップにも繋がります。

業務コンサルタントのキャリアは?

キャリアアップイメージ
業務コンサルタントとして実績を積むことができれば、様々な分野・事例に精通している人材と判断され、お仕事の幅も広がります。

未経験から業務コンサルタントに転職する場合、マネジメント経験を有する人材や、プロジェクトとの親和性が高い業界での就業経験を有する人材が多いです。

ただし、最近ではコンサル経験者が他のファームから転職する事例が増えており、コンサル未経験者にとっては狭き門となっています。

そのため、未経験から業務コンサルタントを志す際は「なぜ業務コンサルタントに転職したいのか?」「業務コンサルタントになって何を成し遂げたいのか?」といった部分を明確にすることが大切です。

業務コンサルタントのキャリアプラン

業務コンサルタントのキャリアパスとして主なルートは以下になります。

・所属するファームで実績を積み、昇進を狙う(プロジェクトリーダー、マネージャー以上)
・戦略系をはじめとする他のコンサルティングファームに転職する
・事業会社の管理職、パートナーとして転職する

近年ではコンサル経験者を積極的に採用する企業も増えており、様々な業界に携われるチャンスがあります。

業務コンサルタントとして活動してきた経験からITや人事、ファイナンシャル等、いずれかの領域に特化したスペシャリストの道を歩むことも可能です。

業務コンサルタントとして活躍するために必要なスキルは?

業務効率化スキル
業務コンサルタントとして活躍するためには、前提としてアサインされるプロジェクトに関連する業務の基礎知識・基礎理解を抑えることが欠かせません

クライアントの課題を的確に解決するために、様々な分野の業務プロセスを抑える必要があります。

経理に関する業務の場合⇒簿記の知識
人事に関する業務の場合⇒人材配置に関する知識
生産管理に関する業務の場合⇒システム導入に関する知識

分野によってコンサルタントに求められる知見は様々であるため、幅広い知識を積極的に吸収し続ける姿勢が大切です。

各分野の基礎を抑えたうえで、的確な課題解決策を打ち出すための「論理的思考力」も培う必要があります。

クライアント企業の担当者に提案内容を理解してもらうためにも、明確な根拠・データに基づいた施策を立案し伝えることができるように意識し続けることが望ましいです。

また、常にプロジェクトの状況を正確に把握し行動する必要があるため、コンサルタントにはメンバーと積極的にコミュニケーションを取るスタンスも求められます

プロジェクトメンバーを積極的に巻き込み、主体的に行動できるコンサルタントは昇進等のチャンスにも恵まれるでしょう。

まとめ

業務コンサルタントは幅広い知見に加えて確実性の高い提案を実行する、高度な仕事です。給与水準が高い分、求められるスキルや責任も大きいと言えます。

同時に、業務コンサルタントとして実績を上げることができれば、様々な分野のビジネスに挑戦することも可能です。

コンサル未経験の場合は業務コンサルタントへの転職のハードルも高いですが、自身の職歴・経歴と親和性のある求人であれば選考をクリアできるチャンスもあります。

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