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シンクタンク系コンサルティングファームとは?基本概要や特徴について解説

分析業務イメージ
シンクタンク系コンサルティングファームについて解説します。「シンクタンク=経済調査」というイメージもありますが、経済調査は主な業務ではありません。

「シンクタンク系コンサルティングファームは何をしている会社?年収は?」
「他のコンサルティングファームと比較して何が違う?」
「どんな人材がシンクタンで活躍している?」

上記のような疑問にお答えします。

シンクタンク系コンサルティングファームとは

大企業イメージ
シンクタンクコンサルティングファームとは、銀行や証券等の金融機関を親会社に持ち、民間企業向けの経営コンサルや官公庁向けのリサーチやSI業務等を中心に活動している企業です。

主要なファームの手掛ける事業としては、以下になります。

・経済調査、官公庁向けのリサーチ
・ITコンサルティング
・マネジメントコンサルティング

上記の中でも、民間企業を対象としたITコンサル、マネジメントコンサルに注力するファームが多いです。

シンクタンク系コンサルティングファームの特徴としては、金融機関等の大企業を親会社に持つことでグループ全体で培った独自の知見やノウハウ、親会社のチャネル経由での案件獲得が可能である点が挙げられます

社風も一般的な日系企業に近しいファームが多く、腰を据えてコンサルティング業務に取り組むことができるでしょう。

主なシンクタンク系コンサルティングファーム

●NTTデータ経営研究所
●日本総合研究所
●三菱リサーチ&コンサルティング
●富士通総研

多数

それぞれのファームで独自の知見やノウハウを蓄積しており、得意分野も異なります。

シンクタンク系コンサルティングファームの年収は?

年収イメージ
シンクタンクは「研究」に分類される仕事も多く専門性が高いため、年収も平均600万~800万円と高い給与水準です。

実績を積み上げることができれば年収を上げるチャンスもあり、マネージャーやディレクター等の役職に昇進することで年収1,000万円に到達するケースもあります。

給与水準が高い分、求められるパフォーマンスも高く、実績を積み上げるためにはハードワークが必要になることも。

ただし、フレックスタイム制やテレワークを積極的に導入するファームも多く、労働環境としては安定していると言えるでしょう。

シンクタンク系コンサルティングファームのキャリアは?

キャリアアップイメージ
シンクタンク系コンサルティングファームは、その高い専門性から新卒採用の場合は大学院卒が多いです。

中途採用の場合、特定の業界での就業経験や経営企画、人事等の経験等、ファーム側が求める採用枠との親和性を重視する傾向があります。

また、上記に加えて日系企業に近い社風のため選考時には協調性やカルチャーとのフィット性も重視するファームが多いです。

シンクタンク系コンサルティングファーム在籍者のキャリアプラン

シンクタンク系ファームでは、一度入社することができれば終始スペシャリストとして働くルートを歩みます。

そのため、シンクタンク系ファーム出身者は以下のようなネクストキャリアに進む場合が多いです。

・別のシンクタンク系ファームもしくは外資系・戦略系コンサルティングファームに転職
・事業会社の経営幹部にキャリアアップ
・金融機関のアナリストに転身
・大学教授に転身
・独立して新しくコンサルティングファームを設立

スペシャリストとして経験を積み上げることで、ネクストキャリアの幅も広くなる点もシンクタンク系ファームならではの強みと言えるでしょう。

シンクタンク系コンサルティングファームで活躍するために必要なスキルは?

リサーチスキルイメージ
シンクタンク系コンサルティングファームで活躍するためには、主に質の高いリサーチ能力や分析能力、集めたデータを的確に整理する情報処理能力が必要です。

そのうえで、携わる業界の事情や専門知識についても、常に最新の情報をキャッチアップし続けることも大切です。

そのため、知的好奇心旺盛な人はシンクタンク系ファームのコンサルタントとして活躍できる可能性が十分にあると言えるでしょう。

また、コンサルタントとしてキャリアアップするためには実際にクライアントが抱える課題も解決に導かなければなりません。

クライアント企業の意図を正しく汲み取る理解力や、提案内容の意図を正しく伝えたうえでプロジェクトを円滑に進めるコミュニケーション能力も必要不可欠のスキルです。

まとめ

シンクタンク系コンサルティングファームは他のファームと比較して、より高い専門性が求められます。

未経験からシンクタンク系のファームに転職するためには、求人内容と親和性の高い業界・業種の経験が必要であるため、各々企業が人材を求める領域と自身の強み等を照合して検討してみてはいかがでしょうか。

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