「自己PRをお願いします」このセリフはESでも面接でもよく聞く言葉です。そして、これはコンサル業界でも例外ではありません。
では、コンサル業界ではどのような自己PRが内定へと繋がりやすくなるのでしょうか。
ここではコンサル転職において効果的な自己PRの方法についてご紹介します。コンサル業界への転職をお考えの方は、ぜひご確認ください。
採用担当者の心を掴む自己PRのポイント
まずは。採用担当者の心を掴むような自己PRのポイントについてご紹介いたします。
自己PRはこれまでの実績を堂々と伝えることができるチャンスである一方で、伝え方次第で選考結果に対しプラスにもマイナスにも影響するため注意が必要です。
このポイントを意識するだけで面接官からの印象はかなり変わるため、転職前に必ず確認しておきましょう。
ポイント①職務レベルが伝わる知識・スキルを明示する
最初のポイントは「職務レベルが伝わる知識・スキルを明示する」ことです。コンサルタントは頭の中で業務を進める職種になります。
そのため、能力を他者に提示することがなかなか難しいです。
もし、自分の知識・スキルを明示することができなければ能力があっても不合格になってしまう可能性があります。
コンサル業界へ転職する際は知識・スキルを定量的に伝えられるようにしておきましょう。
もっとも伝えやすいのは中小企業診断士などの資格になりますが、取得が難しい場合は前職での経験を数値で伝えられるようにしておくことがおすすめです。
ポイント②成果と過程がイメージできる実績を伝える
コンサル業界は成果が最重視されますが、転職時にはどのように成果を出していくのか過程も提示しなければなりません。
成果を出すまでの過程を提示することができると偶然うまくいったのではなく論理で成功したことを面接官に伝えることができます。
もし、前職で他者に誇ることができる成果がある場合は、成果だけでなく過程もセットで伝えていくことを意識しておきましょう。
その際、会社からの作業命令ではなく自分で考えたことも伝えられると効果的です。
ポイント③ストーリー構成を意識する
コンサルタントは論理性が重要です。そして、このことは会話でも別ではありません。
そのため、面接時に何らかの説明をする時にストーリーがめちゃくちゃであると論理性がないとみなされてしまいます。
自身の会話に論理性があるかどうかは自分ではわかりにくいものです。
面接前に一度模擬練習をおこない、客観的に見て会話の流れが整っているか、違和感が無いかは必ず確認しておきましょう。
ポイント④自己PRの内容には全て一貫性を持たせる
自己PRをたくさん聞くと先ほどの発言とは矛盾したものが出てくることがあります。
たとえば、「論理性でクライアントに納得していただけます」と発言したのに前職ではハートフルな営業をしていたなどです。
自己PRに矛盾があると嘘をついているとみなされる可能性があります。こうなってしまうと面接合格はなかなか難しいです。
自己PRは転職時に必ず聞かれることであるため、事前準備を必ずしっかりとやっておきましょう。
こちらもストーリー構成と同様に他者から面接を見てもらうことで気が付くことが可能です。
コンサル転職の自己PRで評価されやすいスキル
次にコンサル転職の自己PRで評価されやすいスキルについてご紹介します。コンサル業界は業務内容が多岐にわたるため、評価されるスキルも多いです。
ここでコンサル転職時の面接官が思わず惚れてしまうようなスキルについて確認しておき、面接時に伝えられるようにしておきましょう。
スキル①問題解決能力
1つ目のスキルは「問題解決能力」です。コンサルタントの一番の業務は何かというとクライアントの問題を解決していくことです。
そのため、問題解決能力はコンサルタントに必須なものと言えます。問題解決能力を提示するためには前職での経験を伝えることがおすすめです。
前職にはどのような課題があり、どのような手法で解決していったのかストーリーを伝えていきましょう。もし、前職でそのような経験がなければ日常生活でも構いません。
自分自身にはどのような課題があり、どのような考えで解決していったのかをお伝えください。
前述のとおり、問題解決能力はコンサルタントには必須なスキルであるため何らかの方法で伝えることをおすすめいたします。
スキル②プロジェクト推進・マネジメントスキル
スキルの2つ目は「プロジェクト推進・マネジメントスキル」になります。多くのコンサルファームはチームでプロジェクトに取り組むことが多いです。
そして、転職後はプロジェクトをまとめる立場になる可能性もあります。前職でプロジェクトを管理する立場であった場合は、その旨を必ず伝えていきましょう。
管理する立場でなくともプロジェクト内でどのような立場であり、どのようにプロジェクトの推進に関わってきたかは伝えておくことがおすすめです。
リーダーでないとコンサル転職はかなわないということではありませんのでご注意ください。
スキル③データ分析スキル
スキルの3つ目は「データ分析スキル」になります。コンサルタントは答えが明確でないものに仮説を立てて検証をすすめていきますが、その仮説は何らかのデータの元にたてられることが多いです。
そのため、データ分析スキルもコンサルタントには必須なスキルであると言えます。
ただし、前職でデータを取り扱っていなかった方もいらっしゃるかと思います。そのような場合はデータサイエンティストに関わる書籍などを読み、どのような観点に注視すれば良いのかは必ず知っておきましょう。
スキル④プレゼンテーションスキル
最後のスキルは「プレゼンテーションスキル」になります。コンサルタントはプレゼンをする機会が非常に多いです。
人によっては2日に1回プレゼンをしているという方もいます。そのため、人前で効果的なプレゼンができるのかは見られていることが多いです。
プレゼンテーションスキルにはさまざまなものがありますが、大きく分けると資料作成と発表の2つになります。
資料作成は前職によっては伝えづらいですが、発表は面接時にも伝えることが可能です。
はっきりと聞き取りやすい声で話すなど、プレゼンに関わることは面接時から意識しておきましょう。
コンサル転職の自己PRにおける注意点
最後にコンサル転職における自己PRでの注意点をご紹介します。
上記内容を意識しても注意点をおこなってしまうと内定から遠ざかってしまう可能性があるため、ぜひご確認ください。
注意点①自身の強みと実績の関連性を意識する
自身の強みがたくさんあってもそれが実績に繋がっていなければ意味がありません。とくに、コンサルタントは実績を重視します。
ただ単に強みを伝えるのではなく、強みの結果どのような実績につながったのかを意識しなければなりません。
注意点②「熱意>論理性」を意識する
コンサルタントは論理性を重視されるといったことから論理性だけを重視する方がいらっしゃいます。しかし、転職時にはその会社で働きたいといった熱意が重要です。
というのも、論理性は会話をしていくなかで面接官はどのぐらいあるのかが分かっています。
ですので、自己PRは論理性を全面に推すのではなく、その会社で働きたい理由ややる気など熱意の部分に重点を置きましょう。
注意点③アピールに固執して話が長くならないように注意する
自己PRは練習していないとついつい長くなってしまいがちです。コンサルタントは端的に伝えることが大切であるため、話が長いと不合格になってしまう可能性があります。
自己PRにかけて良い時間は企業によって異なりますが、30秒、1分、2分、3分、は必ず事前に準備しておきましょう。
とくに1分の自己PRを練習しておくと短くも長くもしやすいため、まずは1分の自己PRから作成することをおすすめいたします。
可能であれば、他者に確認してもらいフィードバックを得ておきましょう。
まとめ
今回はコンサル転職において効果的な自己PRの方法についてご紹介しました。コンサル業界はとても人気な業界であり、転職も簡単にはいきません。
今回ご紹介したポイントを押さえ、面接官が内定を出しても良いと認めるような準備をしっかりとおこなっておきましょう。