ITコンサルタントについて、具体的な仕事内容から年収、キャリア、必要なスキル等について見てみましょう。「ITコンサル」という言葉自体はよく耳にしますが、実際にはどのような職業なのでしょうか?
「コンサル業界への転職を検討している」
「SEからITコンサルに転身したい」
「ITコンサルに必要なスキルについて知りたい」
そんな方はぜひ最後まで読んでみてください。
ITコンサルタントとは
ITコンサルタントとは、クライアント企業のIT分野に関連する課題解決をサポートする専門家集団です。
具体的には以下のような事項がITコンサルの仕事です。
・クライアント企業のIT戦略の立案
・クライアント企業のIT部門、組織の立ち上げ支援
・クライアント企業のIT資産指定、管理
・ERP(企業経営の資源計画)導入支援
・CRM(顧客管理システム)の導入支援
・Webマーケティング視点によるデータを活用した業務改善
・ITインフラ管理
・アウトソーシング活用支援
・リスク管理やセキュリティ対策などIT保守運用
新規システム開発の提案や、現行システムの最適化等、IT面で企業の経営をサポートします。その他にもプロジェクトの進捗管理やテスト運用等、ITコンサルタントの仕事内容は多種多様です。
主なIT系コンサルティングファーム
●ウルフシステムズ
●ガートナージャパン
●フューチャーアーキテクト
●TIS
他
大手ではクライアント企業の事業戦略立案から実行支援まで手掛けるファームもあり、IT領域においてはバックにベンダーを持たない独立性を強みとしています。
ITコンサルタントの年収は?
ITコンサルタントの年収は400~600万円がボリュームゾーンです。20代で400万円後半から500万円、30代で600万円にも届き、同世代の平均値より高いと言えるでしょう。
個々のスキルや役職、ファームにもよりますが、年収1,000万円に到達するコンサルタントもいます。また、フリーランスとして活動するITコンサルタントの場合も年収1,000万円以上稼げる可能性を秘めています。
優秀なITコンサルタントはまだまだ不足傾向と言われており、今後も収入・将来性の面でも魅力的な仕事の1つと言えるでしょう。
ITコンサルタントのキャリアは?
ITコンサルタントは一定のITスキルが必須となるため、業界未経験からいきなりITコンサルタントに転職するケースは中々ありません。
そのため、前職でプログラマーやシステムエンジニア等を筆頭にIT系での就業経験を有する人材がITコンサルタントに転身するケースが多いです。
コンサルティングにはITの知見に加えてクライアントの業界や経営に関する知識も必要になるため、常にアンテナを張り最新の情報をインプット・アウトプットし続ける日々を過ごすことになります。
ITコンサルタントのキャリアプラン
ITコンサルタントのキャリアパスとしては、
・自分の得意な業界を見定めて、より確実性の高い課題改善策を提案、実行を目指す
・プロジェクト管理スキルを磨いてより質の高いプロジェクト参画を目指す
・ITを得意分野として戦略コンサルタントを目指す
上記のように専門性を高める、戦略コンサルに挑戦する等の選択肢が挙げられます。また、フリーランスのITコンサルタントとして独立するという道もキャリア次第では視野に入れることが可能です。
ITコンサルタント自体がまだまだ売り手市場であるため、しっかり業務をこなしていけば選択肢も多いと言えます。
ITコンサルタントとして活躍するために必要なスキルは?
ITコンサルタントとして活躍するためには、ITの知見に加えて主に以下の要件が大切です。
・クライアント企業のニーズを正しく汲み取るための理解力
・クライアント企業の課題解決に向けて最適な企画を立てるための論理的思考能力
ITに限らず、コンサルタントとして活躍する為にこれらの「考える力」は常に磨き続ける必要があります。
また、プロジェクトを上手くまとめ上げるリーダーシップも、よりハイレベルなキャリアを目指す場合は身に付けるべき能力です。
そのうえでアプリケーションやハードウェア、データベース等を中心としたIT知識も身に付けることで、より良いコンサルティングサービスを提供することができます。
まとめ
ITコンサルタントはIT業界での就業経験者が転職するケースが多く、活躍するためには常に最新のIT情報をインプットし続けなければなりません。
優秀なITコンサルタントは売り手市場であるため、これからITコンサルタントへの転職を検討している場合でも多くのチャンスがあります。
IT系コンサルティングファームも多種多様な企業がコンサルタントの採用を進めており、それぞれの企業文化等も考慮したうえで今後のキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。