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【最強の武器になる】仮説思考とは?正解のない時代を生き残る武器!迅速な課題解決方法

仮説思考
今回はビジネスでよく耳にする「仮説思考」について解説致します。ビジネスにおいて絶対的な正解を導き出すことは非常に困難です。問題に対し最も確度の高い仮説を立てて検証を行う、仮説思考が必要です。

本記事では、仮説思考の基本について解説したうえで、仮説思考を身につけるための実践方法を4つのステップでお伝えします。仮説思考は日常生活から実践可能であるため、スキルを磨きたいビジネスマンの方は、ぜひ参考にしてみてください。

仮説思考とは

仮説思考とは問題が発生した際に、「ここに原因があるのではないか?」「このような施策を実行することで解決できるのではないか?」と、現状から考えられる仮説を立てて検証し、問題解決を図る思考方法になります。

問題が発生した際には、状況に応じて様々な仮説を立てることが可能です。「問題発生→仮説立て→検証→問題発生→仮説立て→…」というサイクルを積み重ねることで、物事を成功に導きます。

失敗した要因に関しても、成功した要因に関しても仮説立てて考えることが大切です。

仮説思考の実践4つのステップ

仮説思考の身につけ方
仮説思考は、4つのステップをふまえて実践します。4つのステップは、次のとおりです。

・現状の背景から課題を明確にする
・目的に対して仮説を設定する
・仮説を実行、検証してデータを収集する
・データを分析して仮説を修正する

ステップ1:現状の背景から課題を明確にする

仮説思考は、現状の背景から課題を明確にすることから始めます。課題は仮説のテーマにあたる部分です。

最初に、現状で抱えている問題を背景にします。たとえば、「対面営業ができなくて新規開拓が進まない」という問題を背景にした場合、「新規開拓」が課題になるでしょう。

ステップ2:目的に対して仮説を設定する

課題が明確になったら、課題を深掘りして仮説を設定します。課題を深掘りするには、「So What?(だからどうしたの?)」や「Why So?(なぜ、そうなるの?)」を使った問いかけが効果的です。

問いかけを続ければ、ビジネスで起きた事実に対して解釈が加わ「だからどうしたの?」と問い続けることで、解釈が加わります。問いかけを続けて解釈が加わった課題から仮説を設定します。先ほど例にあげた「新規開拓」が課題であれば、以下のように解釈が加わることが考えられます。

「新規開拓が必要」→「だからどうしたの?」→「新規顧客獲得の方法を考える」→「なぜ、そうなるの?」→「対面営業がしにくい状況だから」→「だからどうしたの?」→「新規開拓では、メールやビデオ会議システムを使ったオンライン営業を始めてみよう」

上記のように、問いかけを続ければ課題に解釈が加わります。問いかけを続けて深掘りすれば、より具体的な仮説を立てられるでしょう。

ステップ3:仮説を実行・検証してデータを収集する

仮説を設定したら、実行してみましょう。仮説は不完全でも実行による反応が得られます。実行による反応は、検証するためのデータとして収集します。

仮説の実行結果を検証することは、仮説の精度を高めるために欠かせません。仮説の精度を高めるには、定性的(数値化が難しい)な視点と定量的(数値化できる)な視点に分けて客観的なデータを収集します。

定性的な検証:関係者へのヒアリングやインタビューなどで情報収集
定量的な検証:スコアリングによるアンケート調査を実施して情報収集

ステップ4:データを分析して仮説を修正する

実行した仮説は、ヒアリングやアンケートなどの検証結果から新しい気づきを得られます。自分では気づけなかった間違いや不足な部分などを参考に修正が必要です。

仮説は実行したからといって終わりではありません。検証や分析した仮説をもとにして仮説を立てて実行するくり返しが大事です。ステップをくり返して、PDCAサイクルのように回すことで、仮説の精度が上がります。

仮説思考を身につけるメリット

仮説思考を身につければ、2つのメリットを得られます。

試行錯誤する時間を削減できる

仮説思考は、迅速な意思決定が習慣付けられ、試行錯誤する時間がなくなるため集中して仕事ができるようになります。

ビジネスにおいて情報が多さは大きな武器です。現代社会においては情報収集能力が求められます。ただし、情報量が多いと処理に時間が掛かり意思決定が遅くなることも事実です。

迅速な意思決定をするには、仮説の正しさを証明する情報だけを集める取捨選択が求められます。仮説思考は、情報収集より実行結果を優先するため、試行錯誤する時間がなくなります。結果的に仕事の精度を高められるでしょう。

失敗してもすぐに切り替えができる

仮説思考は、失敗してもすぐに切り替えられる軌道修正の早さが身につきます。軌道修正が早くなれば、問題解決の精度が上がるでしょう。

軌道修正の早さは、仮説思考のステップによる実行と検証のくり返しから身につきます。失敗に対して肯定的な受け止めができるため、気持ちの切り替えが早くなります。

仮説思考が重要な理由

仮説思考が重要な理由は、変化の激しい正解のない時代に欠かせない武器となるからです。正解のない時代は、多様な考え方であふれています。昨日までの正解が今日になって誤情報となることも考えられるでしょう。

変化の激しい時代で生き残るには、仮説思考を身につけた迅速な意思決定のできる人材が求められます。

迅速に意思決定できる企業
迅速に意思決定できる個人

ビジネスで生き残るには、時間的な制約がカギを握ります。限られた時間資源の中で最大の成果を出すには、迅速に意思決定できる習慣を身につけましょう。

日常からできる仮説思考を高める方法

仮説思考を鍛える
仮説思考を高めるには、2つの方法を使って日常から習慣づけることが大事です。

知識の引き出しを増やす

仮説思考を高めるには、知識の引き出しを増やす必要があります。引き出しのない状態では仮説が立てられないからです。

知識の引き出しを増やすには、経験と学習が欠かせません。経験は日々の業務で蓄積できます。学習の場合は、ビジネスを体系的に学べる機会や環境をつくることです。

経験と学習により、仮説を立てるときに湧きあがる解釈の精度が高くなります。

問い続けるクセを習慣化する

仮説思考を高めるには、問い続けるクセを習慣化することが大事です。実践ステップで紹介した問いかけになる「So What?」や「Why So?」を仕事だけではなく、日常的に使うことで習慣づけられます。

日常から「なぜ、そのように仮説を立てたのか?」と、立てた仮説に問いかけてみて深掘りする習慣ができれば、仮説思考の精度が高くなります。

まとめ

本記事では、仮説思考について実践方法を4つのステップで解説してきました。仮説思考は 仮説を立てなければ磨かれません。立てた仮説を実行、検証して最終的に課題を解決できる使える仮説にすることが重要です。

仮説思考は仕事に限らず日常生活の細かいシーンでも実践可能であるため、細かい物事でも仮説思考を習慣として身に付けるチャンスがあります。

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