転職ノウハウ

【コンサルから事業会社へ行くのは大変!?】挑戦機会が広がるコンサルから事業会社への転職する際のメリットデメリット

事業会社 オフィス
コンサル会社から事業会社へ転職するといったケースは、キャリアパスとして王道のパターンです。そしてコンサル会社の経験者が事業会社で結果を残すことも多々あります。

ここでは、コンサル会社から事業会社へ転職したいけど、どのような利点やデメリットがあるのか、実際に活動するとなるとどのような点を意識するべきかについて解説していきます。

現在コンサル会社へ勤めており、事業会社への転職を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。

コンサル会社から事業会社へ転職するメリット

電話をするビジネスマン
プロフェッショナルな人材がコンサル会社から事業会社に転職する際にどのようなメリットが期待され、享受できるでしょうか。ここで説明するメリットは以下の3点です。

・考案した戦略を実業家としてドライブすることができる
・ワークライフバランスをとりながら働ける
・多角的な事業フィールドで挑戦することができる

考案した戦略を実業家としてドライブすることができる

コンサル会社でプロジェクト単位で考えてきた戦略や経営に関する知見を実際に実業家となって、自分の手でドライブすることができます。

コンサルタントとしては、どうしてもアドバイザリー業務がメインであり、実際に考案した戦略を実行する立場であるのはクライアントです。

しかしコンサル会社から事業会社へ実業の世界へ身を移すことで、1人称で自らビジネスを展開することができます。

ワークライフバランスをとりながら働ける

コンサルタントは一般的な、残業や時間外の労働が多く多忙である業界と言われています。

体力的に十分な余裕がある若手の世代の時は、無理することができても、結婚や出産、身体的な衰えとともに、安定的な生活を送りたいといった気持ちが起きる可能性もあります。

事業会社はクライアント商売ではなく、労務管理もしっかりしているので、毎日明け方にタクシーを利用して帰宅するような日々に比べれば生活にゆとりがでるはずです。

多角的な事業フィールドで挑戦することができる

コンサル会社に入社をすることで、一つの業界やサービス単位の部署に配属され、クライアントの様々な部署と調整を行いながら遂行します。

ただし、業界は一定であったり、関与するフェーズやサービスが限定的なケースも少なくありません。

事業会社であれば、メインとなる事業以外でも、複数の事業を展開している企業が多く、一つの領域に限定せず、幅広い事業フィールドで挑戦することができます。

コンサル会社から事業会社へ転職するデメリット

多忙なビジネスマン
コンサル会社から事業会社へのキャリアチェンジについて3つのメリットを紹介しましたが、逆にデメリットも存在します。その代表的なものが以下の3つです。

・職位レベルが下がる可能性がある
・異動や転勤のリスクがある
・転職した会社独自のルールに従う必要がある

職位レベルが下がる可能性がある

事業会社へ転職することで、給与面と待遇面、仕事内容もスケールダウンしてから始まることもあります。

つまり、キャリアチェンジすることで改めて社内で頭角を現していく努力が必要になるケースがあるということです。

また、出世スピードに関しても、コンサルのような能力のある人材が飛び級で昇給するような制度を採用している企業は少数派です。そのため、コンサルから転職したといって過度に出世スピードは期待しない方が無難と言えます。

異動や転勤のリスクがある

事業会社の中でも特に大手企業などに務めるとなると、生産拠点や販売拠点などをはじめとして全国的に拠点を構えている企業がほとんどです。

正社員として長く働くのであれば、部署の移動や勤務地の変更の可能性についてゼロになることは基本的にないと思った方が良いでしょう。

転職した会社独自のルールに従う必要がある

事業会社の中で、特に長く存続しているような老舗企業のケースでは、コンサル会社のフランクでドライな社風とは違い、その会社独自の固いルールや慣習などを少なからず保持しています。

合理的で論理的な思考で物事を判断するコンサルタントにとっては、それらが不条理に感じてしまうケースもあるようです。

事業会社への転職で失敗しないためのポイント

会社選びのポイント
ここまでメリットとデメリットを比較した中で、実際に「転職活動を行いたい」と考えた人もいるのではないでしょうか。

コンサルタントが実際に事業会社を選ぶ中で、転職した際に失敗したと思わないように配慮するポイントについて解説します。ポイントは以下の2点です。

・コンサルタントを受け入れる土壌であるか確認する
・なぜ事業会社に行きたいかをはっきりさせる

コンサルタントを受け入れる土壌であるか確認する

コンサルタントに関して慣用的であるかどうかは、事業会社を選ぶ点で最も注意する部分です。

コンサルタントという働き方や価値観を理解していない環境であると、どれだけ優秀であっても、上手く活躍できない環境になってしまいます。

経営者レベルのコンサルタントと働くために必要な経験や理解力が求められます。特に注意した方が良いケースを2点紹介します。

学生起業家出身の企業

理由としては、学生起業家出身のベンチャーなどはトライアンドエラーを重視し、スピード感を大切にするため、石橋を叩いて渡るコンサルタントとは相性が悪いケースが多いです。

営業が強い企業

もう1つのケースは営業が強く、営業マンを詰めまくって結果を出させるような環境の会社です。

営業マンが一番偉いという環境だと、顧客の声を拾うよりはとにかく売りつけることだけを考える風潮であり、良い事業を作り上げる経験ができない可能性があります。

なぜ事業会社に行きたいかをはっきりさせる

事業会社に行くとしても、コンサルティング業界に飽きたからといった理由ではなく、なぜ行きたいのか、そして自分が行くべき理由は何故なのかを徹底的に検討してほしいです。

明確な志望理由や転職軸、将来的なキャリア戦略を描いていなければ、転職後のモチベーション管理が上手くできなくなるケースもあります。

事業会社へ転職後に活躍するためのポイント

事業会社から転職して活躍するイメージ
最後にコンサルタントが事業会社へ転職して活躍するためには、「非合理的な状況を許容する能力」が必要となります。

事業会社では、日々の業務内容の中で非合理的だと感じてしまうケースに遭遇することがあります。

戦略を検討した上での組織設計や人事配置など、外部環境の変化に即して、変化するべきであると感じていても、長年の歴史や慣習からすぐに変化することは難しいケースも存在します。

そういった非合理的な環境下でも、逆に周囲をサポートできるような知見やマインドを保持することで、周囲から感謝されて結果的に重要なポストや仕事を任されるようになり活躍できる機会を手に入れることができるはずです。

まとめ

現在コンサル会社から事業会社から転身した人たちが様々な結果を残すことができた恩恵もあり、近年はコンサルタント経験者を高く評価して、積極的に採用する市場となっています。

是非、事業会社の転職を検討している人は、一度この記事を一読していただき、自らの原点に立ち戻り、志望動機や将来的なキャリアビジョンと照らし合わせて、決断していただければと思います。

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