財務・会計コンサルタントについて解説致します。財務・会計コンサルタントは主にクライアント企業の財務・会計プロセスの改善、M&Aや資金調達等の財務戦略に関するコンサルティングサービスを提供します。
財務・会計コンサルタントの仕事内容や年収、必要なスキル等についてわかりやすくまとめてみました。
「財務・会計のスペシャリストを目指したい」
「財務系コンサルファームに転職したい・転職を考えている」
そんなあなたはぜひ最後まで読んでみてください。
財務・会計コンサルタントとは【主な仕事内容】
財務・会計コンサルタントは財務・会計分野に関するクライアント企業の課題解決をサポートする専門家集団です。
主な仕事内容として、以下が挙げられます。
・クライアント企業の財務、会計プロセスの改善、最適化
・資金調達のアドバイス、実行支援
・M&Aのアドバイス、実行支援
・会計に関する法規制のモニタリング、対応サポート
・コスト削減や投資のリターン最適化
具体的な業務として、クライアント企業の事業も含めた資産価値を調査・分析し、改善策を提案します。
一言で財務といっても、クライアント企業が抱える課題は多種多様に異なるため、幅広い知見を活かしてベストな改善策を打ち出す人材が必要です。
主な財務・会計系コンサルティングファーム
●デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー
●PwCアドバイザリー
●M＆Aセンター
●レコフ
他多数
財務・会計コンサルタントとして活躍するためには、コンサルティングファームに所属して案件に参画するという道が一般的です。様々な分野に特化したファームが存在する中で、財務・会計に特化したコンサルティングファームも少なくありません。
財務・会計コンサルタントの年収は？
財務系コンサルタントの年収は、500～800万円がボリュームゾーンです。アナリストやアソシエイトでも500万円を超えるケースが多く、シニアアソシエイトやマネージャー以上の役職であれば1,000万円も射程圏内になります。
財務系コンサルタントの年収は所属するファームによっても異なりますが、どのファームでも総じて高い給与水準と言えるでしょう。
ただし、高い給与水準である分、求められるスキルや責任も大きく、決して簡単な仕事ではありません。
その中でも昇格し、年収を上げるためには相応の実績が必要です。
財務・会計コンサルタントのキャリアは？
財務・会計コンサルタントとして活躍するためには、コンサル未経験であっても財務・会計分野での知見が求められます。
そのため、専門領域での学歴や銀行をはじめとした金融機関での就職経験を有する人材が財務系コンサルティングファームに転職するケースが多いです。
また、財務系コンサルタントの求人において公認会計士や税理士等の資格を必須条件に指定するファームも珍しくありません。
裏を返すと、公認会計士等の資格を有していれば財務系コンサルタントに求められる知見の水準を概ねクリアしていると捉えることができます。
財務・会計コンサルタントのキャリアプラン
財務・会計コンサルタントのキャリアパスとしては、
・所属するファームで昇進を目指す(マネージャー、パートナー等)
・他のコンサルティングファームに転職する
・投資銀行に転職する
・事業会社の財務や経営企画部に転職する
・フリーランスのコンサルタントとして独立、起業する
上記のように、選択肢は多種多様です。最近では戦略系コンサルファームもM&Aに関する案件を取り扱う事例も増加傾向であるため、財務系での経験を活かして戦略系ファームに転職する道もあります。
財務・会計は全ての企業が常に向き合う課題です。財務・会計スキルを活かして自身が携わりたい業界・分野を志してみてはいかがでしょうか。
財務・会計コンサルタントとして活躍するために必要なスキルは？
財務系コンサルタントとして活躍するためには、財務会計の知見は前提に加えてクライアント企業の課題解決のための分析力、問題解決能力、コミュニケーション能力等も大切です。
また、ファームによっては高い英語力やITスキルを求める場合もあります。そのため、未経験であっても会計システムに携わったエンジニア等は評価されるでしょう。
・財務会計に関する高い知見(公認会計士や税理士等の関連資格)
・問題解決能力(現状の分析力、論理的思考力)
・コミュニケーション能力(顧客の意図を正しく汲み取る、提案の意図を正しく伝える)
・マネジメント能力(プロジェクトを円滑に進める、納期を守る)
主に上記4点のレベルが総じて高い人材は、財務会計コンサルタントとして活躍することができます。
まとめ
財務・会計に関する課題は全ての企業に存在しており、最近では上場企業も国際会計基準(IFRS)に移行する動きも活発であるため、IFRSの知見を持つ人材の需要も高まっています。
財務・会計コンサルタントもそうした時代の動きや変化に対応できる柔軟さが求められており、常に最新の知識をキャッチアップする姿勢も大切です。
また、消費税アップ等の国内情勢もあり、多くの財務系コンサルティングファームが積極的に採用活動を進めているため、これから財務・会計コンサルタントに転職する場合でも多くのチャンスがあるでしょう。