転職をする際には、転職先の会社がどのような事業をおこなっているか、どのようなキャリアパスを経ることができるのかを確認しなければなりません。
ここではPwCコンサルティングが提供しているサービス内容やキャリアパスなどをご紹介します。
PwCコンサルティングへの転職、コンサル業界へのキャリアチェンジをご検討中の方は、ぜひご確認ください。
PwCコンサルティング基本概要
社名 | PwCコンサルティング合同会社 |
設立日 | 1983年 |
事業内容 | 経営コンサルティング |
規模 | 従業員3,000名以上 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町 |
会社HP | https://www.pwc.com/jp/ja.html |
PwCコンサルティングは1983年に設立され、イギリスロンドンに本社を置くコンサルファームです。
事業所は世界157か国742拠点にあり、コンサルファームのなかでもグローバルな企業となっています。
従業員数は3,000名(2020年5月時点)となっており、事業内容はストラテジー、テクノロジー、マネジメント、リスクと多岐に渡っており総合系コンサルファームに分類されることが多いです。
PwCコンサルティングが提供するサービス
会社として力を入れているサービスを確認することで転職後に携わる業務のイメージを掴むことができます。
ここでPwCコンサルティングがおこなっている主要サービスを確認し、自分が携わりたいものがあるのかを確認しておきましょう。
サービス①ストラテジーコンサルティング
ストラテジーコンサルティングは全社的な戦略を考案していくサービスであり、クライアントのさらなる発展を支援していきます。
PwCコンサルティングではデジタル導入による支援が多く、クライアントのビジネスモデル改革など大きな事業に携わることが可能です。
サービス②テクノロジーコンサルティング
PwCコンサルティングは最先端のテクノロジー力を持っており、その知見・技術をクライアントに提供することが可能になっています。
また、PwCコンサルティングは過去の事例や既存のサービスを提供するのではなくクライアントそれぞれに適切なものを提供しているため、クライアントファーストなファームと言えます。
サービス③マネジメントコンサルティング
マネジメントコンサルティングはバリューチェーン(価値創造のための一連の流れ)全体を支援しており、プロジェクトの企画から実行までを担っているサービスです。
とくに、近年で重要視されているSDGsなどの観点も含めて支援を重視しているため、クライアントの持続的な成長を支援しています。
サービス④リスクコンサルティング
多くの日系企業は事業の多角化やグローバル化を進めていますが、これらにはリスクがどうしても伴ってしまうものです。
PwCコンサルティングのリスクコンサルティングでは現れる可能性のあるリスクを事前に明確にし、被害を最小限にするような進め方を提案しています。
とくに、意思決定の高度化、ガバナンスの高度化、経営管理基盤の高度化の3つが重要視している観点です。
PwCコンサルティングの年収・給与システムについて
PwCコンサルティングの平均年収は930万円です。給与システムは月給制が採用されており、ボーナスは年1回となっています。また、役職ごとの平均年収は以下のとおりです。
・アソシエイト:530万円~790万円
・シニアアソシエイト:700万円~1,200万円
・マネージャー:900万円~1,550万円
・シニアマネージャー:1,350万円~2,000万円
・ディレクター:2,000万円~
・パートナー:5,000万円~
ただし、PwCコンサルティングは年功序列ではなく実力主義な風土であるため、実力次第では上記の例より多くの収入を得ることも可能です。
PwCコンサルティングの特徴・強み
会社の特徴・強みは転職後に自分自身も身に着けるべきスキルと言えます。
PwCコンサルティングが持っている特徴・強みを確認し、自身が考える方向性とマッチしているかを確認しておきましょう。
特徴・強み①PwCグループによる協業
PwCグループは監査やディールアドバイザリー、税務・法務などサービス別にグループ会社を保有しています。
クライアントの経営課題は単一なものではないため、グループ企業と連携することによって適切なソリューションを提供できることが強みです。
特徴・強み②グローバル的なブランド力
PwCコンサルティングは世界の事業所があり、各国での実績の豊富さからコンサルティングファームのなかでもブランド力が高いです。
そして、グローバルなネットワークを保有していることから最先端の技術や知見を集約することができ、真にクライアントに必要なものを提供することができます。
特徴・強み③PwC独自のコンサルティング
PwCはBXTやオーナーズアジェンダなど独自のフレームワークをいくつも保有しており、これまでの実績から作られた独自のフレームワークを用いて働くことができます。
このようにPwCコンサルティングは過去の実績にとらわれず、常に新しいものを作っていく風土があり、最先端の事例を用いた顧客体験を創出していきたい方にとっては利点となる特徴です。
PwCコンサルティングでのキャリアパス・トレーニング制度
キャリアパス・トレーニング制度は転職後の働き方に直結するため、転職前には確認が必須な事項です。
キャリアパス・トレーニング制度を確認し、どのように活躍していきたいのかを考えていきましょう。
キャリアパス
PwCコンサルティングのキャリアパスは以下のとおりです。
・アソシエイト:入社1~3年
・シニアアソシエイト:入社3~8年
・マネージャー:入社5~10年
・シニアマネージャー:入社10年以降
・ディレクター:実力次第
・パートナー:実力次第
PwCコンサルティングは実力主義な風土であるため、これら年次よりも早く昇格することも可能です。
ご自身のライフプランと目指す役職を確認し、それに必要なスキルなどを身に着けていきましょう。
トレーニング制度
PwCコンサルティングでは「CCSA」、「Digital Upskilling for partners」、「Manager training」の3つが主なプログラムとして用意されています。
「CCSA」は中途入社の方向けの制度であり、マインドセット、ロジカルシンキングなどの基礎スキルにくわえ、実践的なケース研修やPwCのカルチャーなどが主な内容です。
「Digital Upskilling for partners」はデジタル領域のスキルを強化するプログラムであり、クライアントのデジタル導入支援をする際に必要な知識を学びます。
こちらはデジタルリテラシーが高いメンバーがペアとなり、パートナーがメンターとなってメンタリングをおこなっていく方式です。
「Manager training」はキャリアを積んだ方向けのトレーニング制度であり、効率的なコーチングをするために必要なスキルを学ぶことができます。
このようにPwCコンサルティングは各役職、各分野でトレーニング制度が用意されているため、比較的スキルを付けやすい環境であると言えます。
PwCコンサルティングでのプロジェクト事例
最後にプロジェクト事例を確認し、クライアントの規模感や具体的にどのようなことに携わっているのかを確認していきましょう。
事例①川崎フロンターレ
PwCコンサルティングは川崎フロンターレの育成部に対し、試合動画と複数のセンサーを用いることで戦略を考案するコンサルティングをおこなってきました。
このコンサルティングではAIを活用しており、スポーツが持っている大量の過去の情報と複雑性を短時間で解釈することを実現しています。
事例②京都府のサプライチェーン脱炭素化支援事業
京都府は中小サプライヤーを含めた地域脱炭素化を目指しており、PwCコンサルティングは現状把握や今後の検討を京都府から委託を受けました。
そして、支援対象企業5社および各社の連携事業者4社に対して排出量削減目標の設定や再生可能エネルギー導入計画の策定などをおこなっています。
まとめ
PwCコンサルティングは数あるコンサルティングファームの中でも特に規模が大きく、関連グループと連携して蓄積されたノウハウが強みです。
中途採用者向けの研修プログラムも整っており、異業種からコンサルタントにキャリアチェンジで入社するケースもあります。
社風としても若手をしっかり育てる傾向であるため、これからコンサルタントを志す方も改めて公式サイト等を確認してみてはいかがでしょうか。