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ガートナージャパンについて【基本概要/特徴や強み/プロジェクト事例等】

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ITコンサルティングファームの一角、ガートナージャパンの概要や事業内容、プロジェクト事例等について解説します。

母体であるガートナーは、米国コネチカット州スタンフォードに本拠地を置く業界最大規模のITアドバイザリー企業です。

コンサル業界での転職を検討されている方は参考にして頂ければ幸いです。

ガートナージャパン基本概要

社名ガートナージャパン株式会社
設立日1979年
事業内容ITコンサルティング
規模従業員300名以上(国内のみ)
本社所在地東京都港区
会社HPhttps://www.gartner.co.jp/ja

ガートナージャパンは東京都港区に本社を構え、従業員は国内のみで400名以上です。世界で85箇所に拠点を持ち、全体としては4,000名以上の従業員で構成されています。

それぞれの企業がIT投資の意思決定が自由にできるようにベンダーとユーザー企業の間に入り、中立な立場でのアドバイザリーサービスの確立を目的に設立されました。

その中でも日本支社であるガートナージャパンは1995年に設立され、クライアント企業に対し実行可能且つ客観的な知見を提供しています。

ガートナージャパンが提供するサービス

事業内容
ガートナージャパンはIT分野に特化してビジネスを展開しており、具体的には以下のようなサービスが中心です。

・コンサルティング
・リサーチ&アドバイザリー
・プロダクト&サービス
・エグゼクティブプログラム

コンサルティング

ガートナージャパンは世界で包括的なテクノロジー、データ、ツールを活用し、クライアント企業のデジタル領域において確かなビジネス成果を上げるための支援を行います。

市場をリードするデータと実用的な知見を提供し成長を促進するベンチマーク・アナリティクス、重要事項の達成に向けたロードマップを作成しクライアント企業を支援する戦略コンサルティング、最適な製品/サービスを選定しコスト最適化・リスク軽減を図る契約最適化などが中心です。

リサーチ&アドバイザリー

業界のベスト・プラクティス、トレンド分析、定量的モデリングなどの幅広い調査手法を使用し、質の高い知見を提供する、ガートナーの得意領域のサービスです。世界で1万を超える企業に指示されています。

独立性と客観性を重視したうえで、大量のデータを抽出して明確な提言にまとめ、計画の策定等が困難なビジネスの円滑な意思決定を支援します。高い専門性を持つエキスパート集団の中でも、ガートナージャパンでは日本の市場を熟知したアドバイザーが揃っています。

プロダクト&サービス

ガートナージャパンでは厳格なリサーチプロセスと独自のノウハウに基づいたプロダクト、サービスを提供しています。ガートナー内でのネットワークを通じてアイデアや意見の共有を行い、クライアント企業の課題に対し高い精度で対応可能です。

ツールキットやガイドを利用することで生産性向上、組織の能力強化、プロセスのアップグレードを図ります。段階的な作業計画、機能領域別の成熟度診断を使用して、幅広い課題に対応可能です。

エグゼクティブプログラム

エグゼクティブ プログラムは、CIOやITエグゼクティブが卓越したリーダーシップを活かし、クライアント企業のビジネスの成長に貢献できるよう、様々な知見や手法を提供しています。ガートナーのグローバルな知見を最大限活用する領域です。

相談役のようなポジションで優先課題の解決をサポートする戦略的パートナーシップや、中立公正なリサーチに基づく知見を提供するエキスパートのアドバイス、最先端のデータ管理・ビジネスツール等も提供しています。

ガートナージャパンの年収・給与システムについて

年収イメージ
ガートナージャパンの平均年収は800〜900万円がボリュームゾーンと見られており、非常に高い給与水準を誇ります。

ベース給と営業成果によるインセンティブの比率が定められており、インセンティブは青天井のため、成果を上げればその分還元される仕組みです。そのため、中には年収が2,000万、3,000万円を超えるメンバーもいます。

コンサルタントの職種の場合でも、900〜2,000万円が年収レンジという口コミがあり、ボーナスは完全成果主義であるため、若手でも高い年収を得るチャンスが豊富です。

ガートナージャパンの特徴・強み

IT技術のイメージ
ガートナージャパンがIT系コンサルティングファームの中でもどのような特徴や強みを持っているのかを確認してみましょう。

同社の特徴が自分自身にマッチするかどうかも、転職を検討する際には大切なポイントになります。

徹底的な実力・成果主義

ガートナーは徹底的な実力・成果主義の企業で、日本支社であるガートナージャパンも例外ではありません。給与制度においてインセンティブを設けている点もそれを物語っています。

成果を上げれば上げた分給与に還元される一方で、結果を出せなければ解雇という「UP or OUT」の色が特に強い企業と言えるでしょう。

やりがいは大きい反面、同社の社風と合わない場合はせっかく転職できても1年未満で退職に至ってしまう可能性があるため、吟味する必要があります。

「中立性」に重きを置いたサービス展開

ガートナージャパンは特定のベンダーに与することなくユーザー視点を第一とするため、中立かつ公正なサービスを展開しています。

中立性を重じんたガートナーは多くの企業から指示されており、時には政府機関から受注する場合もあります。中立的な立場でのリサーチを行うため、ガートナーのリサーチ情報は報道で引用されることもあるようです。

ガートナージャパンでのキャリアパス・トレーニング制度

ステップアップ
ガートナージャパンでのキャリアパス、トレーニング制度について解説します。成果主義の色が強い同社ではどのようなキャリアパス、どのようなトレーニング制度があるのかを確認してみてください。

ガートナージャパンのキャリアパス

どのようなペースでどのように自分を成長させるか、どのようなキャリアを実現したいか、その達成に向けてどのようなプロセスで動くべきかをメンバー自身で考えて、それらを実現するためにガートナージャパンはメンバーをサポートします。

自身でキャリアプランを設計し、上司とのディスカッションを経て自由にキャリアパスを描くことが可能です。

ガートナージャパンのトレーニング制度

ガートナーの一員として働く以上はITリテラシーの工場が不可欠であるため、研修などの集合型トレーニングの実施、各ビジネス部門のITリテラシー強化を目的とした実践型コミュニティを設置する等、メンバーのレベルアップを積極的に支援しています。

また、メンバーが必要となるスキルは常々変化するため、スキル・ロードマップも定期的に見直しを行い、継続的にスキル・知見のアップデートを図る機会も用意しています。メンバーは主体的にトレーニングする姿勢が不可欠です。

ガートナージャパンでのプロジェクト事例

プロジェクト
クライアント企業のクリティカルな課題解決に向けたガートナーのプロジェクト事例について紹介します。

デジタル化の推進支援【アシックス】

アシックスはスポーツ用品市場でグローバルに活躍するメーカーですが、デジタル化に向けてプラットフォームの強化、システム統合、データに基づく意思決定を円滑化させる必要がありました。

ガートナーはそれぞれの課題に対し、エグゼクティブパートナーによる知見やベストプラクティスを提供、世界の市場動向もリサーチしつつデジタル化を進めました。結果として、売上が前年比で倍増、無料会員サービスのユーザーも拡大する等、大きなインパクトに貢献しています。

デジタル・トランスフォーメーションで成長を促進【YAMAHA】

YAMAHAは音楽・音を通して世界に感動を届ける企業です。主力ビジネスのモビリティ領域は変革にあり、変化が激しい中でも競争力を強化すべくデジタル・トランスフォーメーション(DX)を進める必要がありました。

ガートナーはデジタルマーケティングの強化、新規チャネルの開拓、データ分析能力の強化、フレーム活用等、YAMAHAの競争力の底上げに貢献しています。

まとめ

ガートナーはITコンサルティングファームの中でもグローバルにビジネス展開しており、最先端の知見・ノウハウが蓄積されています。給与水準としてもインセンティブが青天井であるため、年収レンジの幅も広いです。

ただし、成果主義の色も強いため、生半可な気持ちで転職するべきではないと言えるでしょう。コンサルタントとして厳しい場面でもタフな精神と行動力で乗り越える覚悟が必要です。

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