転職をする前にはその会社がどのようなサービスを提供しており、どのような特徴を持っているのかを確認しなければなりません。
そこで、ここではコンサルファームのなかから船井総合研究所の基本概要や提供サービス、特徴・強みをご紹介します。
コンサルファームへの転職をご検討中の方は、ぜひご確認ください。
船井総合研究所基本概要
社名 | 株式会社船井総合研究所 |
設立日 | 2013年 |
事業内容 | 経営コンサルティング |
規模 | 従業員800名以上 |
本社所在地 | 大阪府大阪市 |
会社HP | https://www.funaisoken.co.jp/ |
株式会社船井総合研究所は2013年に設立され、大阪府大阪市に本社を置く日系コンサルファームです。
大阪以外には東京に支店を持っており、従業員数は802名(2021年12月31日)となっています。
事業内容はコンサルティングにくわえ、セミナー開催や経営研究会、無料オンライン相談会など経営に関わるイベント開催も積極的におこなっています。
船井総合研究所が提供するサービス
提供しているサービスを確認することで、転職後に携わる業務の概要も把握することができます。
ここで、船井総合研究所はどのようなサービスを提供しているのか確認しておきましょう。
サービス①セミナー
船井総合研究所は常時200本、月間100本超えのセミナーを開催しています。内容としては中小企業向けの経営に関するものが多いです。
そして、船井総合研究所のセミナーは内容が多岐にわたっており、あらゆる業界の顧客に対してノウハウやナレッジを共有しています。
船井総合研究所のセミナーはHPにていくつか公開されているため、実際にどのような内容であるのかは転職前に一度は確認しておきましょう。
サービス②経営研究会
経営研究会は経営者のための勉強会コミュニティであり、業種別・テーマ別で開催されています。
この経営研究会では同じ業種で頑張っている経営者同士で情報交換ができます。
また、同時にアカデミーの開催もしており、経営幹部や支店長といったリーダーポジションの方からのノウハウを学ぶ場としても活用されています。
サービス③コンサルティング
船井総合研究所のコンサルティングは主に中小企業向けであり、あらゆる業界に対しておこなっていきます。
コンサルティングテーマとしてはDXから経営理念、ECなど多岐にわたっており、クライアントがその時に真に必要なものを提供することが可能です。
国内クライアント企業数は5,687社となっており、クライアントが多いことも特徴になります。
サービス④無料オンライン経営相談会
無料オンライン経営相談会は名称のとおり、船井総合研究所のコンサルタントに対して無料で相談できるサービスであり、経営者は不安に思っていることを解消することができます。
また、船井総合研究所はここからクライアントに対して本来のコンサルティングを紹介することもあり、コンサルティングの入口を担っているサービスです。
船井総合研究所の年収・給与システムについて
船井総合研究所の平均年収は671万円となっています。年次別の平均年収は以下のとおりです。
・20~24歳:401万円
・25~29歳:560万円
・30~34歳:622万円
・35~39歳:675万円
・40~44歳:722万円
・45~49歳:757万円
・50~54歳:797万円
・55~59歳:786万円
給与システムは下記の式で計算されます。
年収=(前々年度の粗利×1/7+前年度の粗利×2/7+当年度の粗利×4/7)×20%
このように船井総合研究所は3年間の実績を考慮して年収が定められるため、高収入を実現するためには高い業績を上げ続けることが必要です。
船井総合研究所の特徴・強み
船井総合研究所は身に付きやすいスキル、身につけなければならないスキルが特徴的と言えます。
会社が持つ特徴・強みを確認し、自身が目指すコンサルタント像とマッチしているのか確認しておきましょう。
特徴・強み①会社ではなく経営者をコンサルティング
船井総合研究所は中小企業向けの経営コンサルティングをおこなっていますが、他のコンサルファームと比較して「人」に着目していることが特徴的です。
財務諸表からの数値的なコンサルティングだけでなく、熱意や想いなども一緒に作っていきたい方には向いていると言えます。
実際に入社後はセミナーなどにより経営者を変えていく業務に携わる可能性があることも認識しておきましょう。
特徴・強み②新規事業の展開
船井総合研究所はコンサルティング事業と同時に様々な新規事業を展開しています。
具体的にはロジスティクス事業、ダイレクトリクルーティング事業、その他の事業(デジタルマーケティングやIT導入支援)の3つがコンサルティング以外の事業です。
これらはグループ企業と連携することも多いため、グループとの連携力が必要になる点も認識しておくべき事項になります。
船井総合研究所でのキャリアパス・トレーニング制度
キャリアパス・トレーニング制度は入社後にどのように活躍していけるのかを確認することができます。
船井総合研究所での一般的なキャリアパスを確認し、ライフプランを立てていきましょう。
キャリアパス
船井総合研究所での一般的なキャリアパスは以下のとおりです。
・アソシエイト:調査やヒアリング手法を学ぶ
・主任アソシエイト:調査設計から分析、報告・提案スキルを学ぶ
・シニアアソシエイト:プロジェクトの方向性などについてクライアントと議論するために必要な基礎スキルの習得
・プロジェクトマネージャー:クライアントから小型~中型のプロジェクトを単独で受注
・チーフプロジェクトマネージャー:新規分野の開拓を担う
・グループマネージャー:複数のプロジェクトマネージャーを担当し、部署全体をマネジメント
トレーニング
船井総合研究所のトレーニング制度は多岐に渡っており、各種階層に合わせた研究制度から自分自身で学習がおこなえる社内勉強会などがあります。
また、船井総合研究所は多数のセミナーをおこなっていますが、そのセミナーに支援同行といった形で参加することも可能です。
船井総合研究所でのプロジェクト事例
最後に実際のプロジェクト事例を確認し、どのような業務に携わることができるのかを確認していきましょう。ここでは2つの事例をご紹介します。
プロジェクト事例①GMOメディア株式会社
GMOメディア株式会社はプログラミング業界が今後どのように拡大するのかを把握が必要でした。
そこで、船井総合研究所は類似ジャンルや業界の知見を合わせ、分析した結果をGMOメディア株式会社に情報提供しています。
結果的には調査した結果がプログラミング業界のデファクトスタンダードとなり、GMOメディアの地位確立に大きく貢献しました。
プロジェクト事例②あすか税理士法人
あすか税理士法人では安定した成長を実現するため、社員が活躍するような環境づくりの支援をおこないました。
具体的には仕事の細分化をおこないイントラネットへの掲載、報酬ポイントの付与、架空の収益単価(生産性の可視化)などがあります。
これらを導入した結果、社員一人一人が生産性を意識するようになり、チームとして円滑にプロジェクトが進むなどの成果をあげています。
まとめ
船井総合研究所は、日系コンサルティングファームの中でも独特の色を持っている会社で、中小企業のコンサルティングに注力しています。
また、グループ会社と連携してコンサルティング以外の事業にも力を入れており、会社としても様々なキャッシュポイントを確立してる点も特徴的です。
コンサルティングに関しても確かな成功事例を持っているため、気になる方はぜひ公式サイトを確認してみてください。