コンサルティングファームの一角、ドリームインキュベータについて見てみましょう。
コンサル業界の人気は高まりつつありますが、同時に各社のサービス品質も高くなっており、活躍する人材のレベルも上がっています。
コンサルティングファームの中では比較的若いドリームインキュベータですが、具体的にどのような事業を展開しているのでしょうか。
コンサル業界での転職を検討されている方はぜひ最後まで読んでみてください。
ドリームインキュベータ基本概要
社名 | 株式会社ドリームインキュベータ |
設立日 | 2000年 |
事業内容 | コンサルティング |
規模 | 従業員100名以上 |
本社所在地 | 東京都千代田区 |
会社HP | https://www.dreamincubator.co.jp/ |
株式会社ドリームインキュベータは2000年に設立され、東京都千代田区に本社を置いている日系コンサルファームです。従業員数は143名(2023年3月末時点)となっています。
主力事業はビジネスプロデュースとインキュベーションの2つであり、大企業に対する新規事業創造支援からベンチャー・成長企業に対する支援まで幅広い企業へコンサルティングをおこなっていることが特徴です。
ドリームインキュベータが提供するサービス
主要サービスを確認することで、転職後に携わる業務について把握することができます。
ドリームインキュベータはどのようなサービスを提供しているのかを確認し、自分自身がどのようなものに携わっていきたいのか、キャリアにマッチするかを考えてみましょう。
サービス①ビジネスプロデュース
本サービスは主に大企業向けのサービスであり、事業創造支援、トランスフォーメーション支援、ソーシャルインパクトボンドの3つをおこなっています。
事業創造支援とトランスフォーメーションはいわゆるコンサル業務であり、クライアントに適して戦略策定をおこなうことで成長を支援しています。
ソーシャルインパクトボンドは行政が民間企業のノウハウと民間資金を活用して事業を進めており、国や自治体が持っている課題を解決するサービスです。
このように転職後は民間企業に対するコンサルティングのみでなく、官民連携に携わることができる可能性もあります。
サービス②インキュベーション
インキュベーション事業ではベンチャーや成長企業に対して社内外のリソースを活用した投資をおこなっています。
また、インキュベーションは単なる投資だけでなく成長戦略の策定など経営コンサルティングを同時におこなうことも多いです。
さらに、投資候補となるベンチャー企業・成長企業は国内だけでなく国外も含まれており、グローバルな業務をおこなうことができます。
ドリームインキュベータの年収・給与システムについて
ドリームインキュベータの平均年収は1,087万円(2022年度)となっています。役職別の平均年収は以下のとおりです。
・ビジネスプロデューサー:550万円~1,100万円
・マネージャー:1,200万円~1,500万円
・シニアマネージャー:1,600万円~2,000万円
・執行役員:2,000万円~
給与システムは一般的な企業と変わらず、基本給+残業代となっています。昇給は基本的には年に1回であり、昇給額は100万円~300万円と実力次第では大きな収入アップが見込めます。
ドリームインキュベータの特徴・強み
会社が持っている特徴・強みは転職後の業務においても重要視されることが多いです。ここで特徴や強みを確認し、自分に合っているのか、身に着けたいスキルであるのかを考えていきましょう。
特徴・強み①産業プロデュース事業に携わることができる
ドリームインキュベータは企業の戦略支援にとどまらず、国や大企業と連携した産業創出事業を担っています。
そもそも新しい産業を創出することは他企業にはなかなか難しく、国などと連携を取っているドリームインキュベータだからこその特徴だと言えます。
また、産業創出は国内だけでなく急成長を遂げている中国、シンガポール、ベトナムなどに対してもおこなっており、映像や音楽などのエンタメビジネスのプロデュースに携わることができる点も特徴的です。
特徴・強み②挑戦をよしとする組織風土
ドリームインキュベータは創業以来、挑戦者を支援するといった観点を重要視しており、この考えは社内でも適用されています。
実際にペット保険を扱う会社を子会社として迎え入れるなど、他のコンサルティングファームにはない動きをしているため常にチャレンジし続けたい方に向いている組織風土です。
特徴・強み③確立されたコンサルティングスキーム
ドリームインキュベータはBCGの社長であった堀紘一が当時BCGのエースであった社員を引き抜く形で設立しました。
当時のBCGは黄金期と言われ、その時のコンサル手法が社内に浸透していることは大きな強みです。
実際にドリームインキュベータの評判はかなり高く、さまざまな業界のクライアントから信頼され続けています。
また、当時のコンサル手法を単に利用し続けるだけでなく、現在の情勢に合わせていくことを重要視している点もデリバリー品質の高さにつながっています。
ドリームインキュベータでのキャリアパス・トレーニング制度
キャリアパスやトレーニング制度は転職後の働き方に直結するものです。ここでドリームインキュベータのキャリアパスやトレーニング制度は自分に向いているのかを確認していきましょう。
キャリアパス
ドリームインキュベータのキャリアパスは以下のとおりです。
・ビジネスプロデューサー:1~6年目
・マネージャー:5~10年目
・シニアマネージャー:8年目~
・執行役員:実力次第
ビジネスプロデューサーでは主に現場の最前線でプロジェクトを推進していきます。マネージャーは現場のリーダーとしてチームの指揮を執る役職です。
シニアマネージャーになるとプロジェクトの推進だけでなくコーチングなどの育成もおこなっていきます。
トレーニング制度
ドリームインキュベータのトレーニング制度は主にOJTであり、現場で必要な知識・スキルを身に着けていくことが基本です。
また、定期的に面談が組まれており、メンター役となっている上司と成長目標のすり合わせや修正などをおこなっていき、自分に最適な計画を立てていくことができます。
さらにドリームインキュベータではスキルトレーニングとして各役職において必要になる知識・スキルに関する研修を開いています。
これらはコンサルタントとして必要なものが体系的にまとまっているため、入社後にはぜひご利用ください。
ドリームインキュベータでのプロジェクト事例
最後に2つのプロジェクト事例について確認し、入社後に携わるプロジェクトの規模や働き方を知っていきましょう。
事例①首都高グループ
日本には多くの道路・鉄道があり、インフラ点検のために多くの人員が必要です。そこで首都高グループはインフラドクターといった維持管理支援システムを開発しました。
そして、ドリームインキュベータはこのインフラドクターを他の事業領域にも活用する方法を考えるといった支援をおこなっています。
実際の戦略策定としては空港領域への活用、鉄道版インフラドクターの開発支援などで成果をあげました。
事例②オムロン
オムロンは新規事業創出のための組織IXIの設立を進めていました。そこでドリームインキュベータは新規事業を創出するために適切な要件を定義し、オムロンの組織作りを支援しています。
結果として、IXIはオムロンのイノベーション・プラットフォームになり、外部パートナーも巻き込みつつ新規事業の開発を現在でも多数おこなっています。
まとめ
ドリームインキュベータは他の大手日系コンサルティングファームと比較すると小規模ではありますが、コンサルティングファームとしての実力・実績は折り紙付きです。
大手企業からベンチャー・中小企業まで幅広い領域を支援しており、研修制度も1人前のコンサルタントとして必要なノウハウが体系化されているため、これから活躍したい方にとっても多くのチャンスがあります。