日系コンサルティングファームの一角、ベイカレントコンサルティングについて紹介します。
一口にコンサル会社と言っても事業内容や組織風土はかなり異なるものです。そのため、転職前にはこれらをしっかりと確認し、自分に合っているのかを確認しなければなりません。
本記事ではベイカレントコンサルティングの基本概要から特徴や強みについて解説します。
ベイカレントコンサルティングへの転職をご検討中の方は、ぜひご確認ください。
ベイカレントコンサルティング基本概要
社名 | 株式会社ベイカレントコンサルティング |
設立日 | 1998年 |
事業内容 | 経営コンサルティング |
規模 | 従業員2,000名以上 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門 |
会社HP | https://www.baycurrent.co.jp/ |
株式会社ベイカレントコンサルティングは1998年に設立された日系コンサルティングファームです。
本社所在地は東京都港区の虎ノ門にあり、従業員数は2161名(2021年2月時点)となっています。
事業内容は大きく分けると、戦略コンサルティング、デジタルコンサルティング、業務効率コンサルティング、テクノロジーコンサルティング、サステナビリティコンサルティングの5つです。
ベイカレントコンサルティングが提供するサービス
どのようなサービスを提供しているのかは、転職後に携わる業務に直結するものです。
ここでベイカレントコンサルティングがどのようなサービスを提供しており、自分はどのサービスに関わっていきたいのかを確認していきましょう。
サービス①戦略コンサルティング
戦略コンサルティングはクライアントの事業方針などをコンサルティングしているサービスになります。
とくに、ベイカレントコンサルティングは構造的競争優位性を本質的な価値としており、社内にあるノウハウ・ナレッジから最適な戦略を提案しています。
サービス②デジタルコンサルティング
近年、戦略提案や業務効率化など多くのコンサルティングでデジタルの力が必要になることが多いです。
そして、ベイカレントコンサルティングはデジタル力を持った社員が多く在籍していることから導入支援も実現しています。
実際に入社後はSEのスキルを学ぶこともあるため、その点は認識しておきましょう。
サービス③業務効率コンサルティング
ビジネスモデルが優れていても実際のオペレーションが最適化されていないと競合他社に打ち勝つことはできません。
そのため、業務効率化はあらゆるクライアントにおいて重要なものになります。
ベイカレントコンサルティングでは理論だけではなく実践に基づいた提案を重要視しており、クライアントに確かなる価値を提供しています。
サービス④テクノロジーコンサルティング
現在、多くの日本企業はDX化が遅れていると言われています。そして、DX化を進めた企業が優位性を持つことができ、生き残ることが可能です。
ベイカレントコンサルティングではテクノロジーにおいて中立な視点、最適なソリューション提供を本質的な価値としており、クライアント一社一社に異なるコンサルティングをおこなっています。
サービス⑤サステナビリティコンサルティング
近年、サステナビリティはビジネスの前提となりつつあります。そして、ベイカレントコンサルティングはサステナビリティに関する実績が豊富で、クライアントに最適なソリューション提供を本質的な価値としています。
とくに、ベイカレントコンサルティングが持っているDXに関する知識を有効に活用したコンサルティングが多いです。
ベイカレントコンサルティングの年収・給与システムについて
ベイカレントコンサルティング全社の平均年収は1101万円(2021年2月時点)となっています。
こちらの数値は日本全体の年収ランキングで18位となっており、コンサルファームのなかでも水準は高いです。各役職における平均年収位は以下のようになっています。
・アナリスト:500~650万円
・コンサルタント:700~900万円
・シニアコンサルタント:900~1,150万円
・マネージャー:1,100万円~1,400万円
・シニアマネージャー:1,300万円~1,600万円
・パートナー:2,000万円~
・エグゼクティブマネージャー:数億円~
給与システムは3月時の査定を基準に1年間の年棒が決まり、それを14分割したものが月収として支給されます。残りの2か月分は賞与分です。
また、賞与分に関しては業績によって多少の上下がありますが、日系企業ではトップクラスの給与水準と言えるでしょう。
ベイカレントコンサルティングの特徴・強み
会社としての特徴・強みは転職後に働いていく中でもスキルを身に着けやすい点であると言えます。
また、会社としての特徴・強みを個人としても持っていると転職も比較的容易になることが多いです。
ここでベイカレントコンサルティングはどのような特徴・強みを持っているのか確認しておきましょう。
特徴・強み①低単価かつ高品質
ベイカレントコンサルティングは他のファームと比べると案件単価が低いです。しかし、単価が低いから品質も悪いといったことにはなっておらず、高単価なファームと同等の品質を保っています。
この案件性質は、ベイカレントコンサルティングが日系ファームであることから実現しています。
外資系コンサルファームでは本国へのロイヤリティーが必要となりますが、ベイカレントコンサルティングは日系ファーム出ることからこれが必要になりません。
また、ITスキルを身に着けているコンサルタントが多いため業務効率化が進んでいる点も一因です。
特徴・強み②独立した営業部門
一般的なコンサルファームではマネージャー以上の役職が案件を受注していきますが、ベイカレントコンサルティングは営業部門があります。
そのためクライアントの需要に対してすぐに対応・提案することができ、案件獲得に対する定評が高いです。
実際に、ベイカレントコンサルティングの最大の強みは営業力と言った口コミも多く見られます。
ベイカレントコンサルティングでのキャリアパス・トレーニング制度
キャリアパスやトレーニング制度を事前に知っておくと転職後のキャリアパスを明確にすることができます。
これらについて確認しておき、転職後にはどのような活躍をしていきたいのかを考えておきましょう。
キャリアパス
ベイカレントコンサルティングのキャリアパスは以下のとおりです。
・アナリスト:1~3年目
・コンサルタント:3~7面目
・シニアコンサルタント:6~10年目
・マネージャー:10~15年目
・シニアマネージャー:15~20年目
・パートナー:20年目~
・エグゼクティブマネージャー:実力次第
ただし、前職もコンサルファームであれば途中の役職からのスタートの場合もあります。
また、ベイカレントコンサルティングは実力主義の側面もあるため、実力次第では上記のキャリア年次よりも早く出世することが可能です。
トレーニング制度
ベイカレントコンサルティングのトレーニング制度はエントリートレーニング、共通スキルトレーニング、産業別トレーニング、テーマ別トレーニング、選抜プログラムの5つが主制度となっています。
エントリートレーニングは新卒入社時に受けるプログラムであり、問題解決やリサーチといったスキル面とプレゼンやドキュメンテーションなどのコミュニケーション面について基礎を学びます。
共通スキルトレーニングはエントリートレーニングの発展であり、各スキルについてより深く学ぶトレーニング制度です。学習分野としては、シンキング、ライティング、リサーチ・分析、コミュニケーションの4つになります。
産業別トレーニングは各業界に対する知見を学ぶトレーニングであり、各業界における情勢や業界独自の特徴などを学んでいきます。
テーマ別トレーニング制度は事業別に必要なスキルを学ぶトレーニングであり、ベイカレントコンサルティングの主力事業である戦略、デジタル、オペレーション、テクノロジーについて学びます。
選抜プログラムは戦略、グローバルプロジェクトへ参加したいコンサルタントに向けた制度であり、社内でオーディションをおこないます。
その結果、成績上位者には実際に戦略、グローバルプロジェクトに優先的にアサインするといった制度です。
ベイカレントコンサルティングでのプロジェクト事例
実際の事例を確認し、ベイカレントコンサルティングではどのようなプロジェクトに関わることができるのかを確認していきましょう。
ここでは2つの事例についてご紹介しますが、HPにはより多くの事例が掲載されているため是非そちらもご確認ください。
事例①米国・インドでの戦況分析・シェア奪取戦略
米国・インドはマーケット先として非常に重要な国です。ベイカレントコンサルティングでは各国における戦況分析をおこない、国特有のチャネルを把握したのちに戦略を提案しています。
また、インドにおいては3つのシナリオを作成し、クライアントが納得できる戦略提案を重要視しています。
日系ファームであっても、ベイカレントコンサルティングでは海外に関わるチャンスも少なくありません。
事例②プラスチック加工技術の活用によるグローバル戦略
ベイカレントコンサルティングは戦略を考える際に今ある事業の活用を重要視しており、本事例ではプラスチックの加工技術力を活かした新規事業の提案をおこなっています。
また、新規事業の提案と同時に優先国の選定などブランディング・マーケティングもコンサルティングしています。
まとめ
ベイカレントコンサルティングは日系ファームの中でもトップレベルに位置しており、給与水準としても日系企業トップクラスです。
若手であればコンサルティング未経験でもポテンシャル採用を積極的に行っており、友人・知人を介して紹介してもらうリファラル採用もあります。
入社後は独立する人材も多いですが近年では働き方改革によってワークライフバランスも整えやすく、腰を据えて働ける環境になっていると言えるでしょう。