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ベイン・アンド・カンパニーについて【基本概要/特徴や強み/プロジェクト事例等】

港区のビル
ベイン・アンド・カンパニーは、世界有数の規模を誇る経営コンサルティング企業です。

世界中の企業を対象とした総収益ランキングを発表する「フォーチュン500」にも毎年名を連ねており、就職先としての人気も高い有名企業と言えます。

この記事では、ベイン・アンド・カンパニーの概要から特徴、プロジェクト事例を解説します。コンサル業界での転職活動を検討されている方は、情報収集の第一歩として参考にしてください。

ベイン・アンド・カンパニー基本概要

社名ベイン・アンド・カンパニー
設立日1973年
事業内容経営コンサルティング
規模従業員5,000名以上
本社所在地東京都港区赤坂(日本本社)
会社HPhttps://www.bain.com/ja/

ベイン・アンド・カンパニーは、ボストン・コンサルティング・グループに所属していたビル・ベインが1973年に創業しました。現在はマッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループと並んで世界の三大戦略コンサルティングファームと呼ばれています。

世界39か国64拠点に拠点が存在し、アメリカのボストンに本社を構えます。東京オフィスは1982年に設立され、現在は赤坂に位置しています。

三大戦略コンサルティングファームの中では最も従業員数が少ないものの、世界の最前線で活躍するグローバル企業と言えます。

ベイン・アンド・カンパニーが提供するサービス

事業内容
ベイン・アンド・カンパニーが提供しているサービスは経営課題を解消するためのコンサルティングです。他と比べても特徴的と言える要素を解説していきます。

オーダーメイドのコンサルティングサービス

ベイン・アンド・カンパニーでは、顧客の課題に応じてカスタマイズしたコンサルティングを提供しています。

過去の多様な知見を踏まえつつも、枠組みにはめるような型通りのサービスは行いません。あくまでも目の前の顧客に特化したオーダーメイドのコンサルティングを組み立てることがベイン・アンド・カンパニーの特徴と言えます。

業界や経営機能ごとに異なる専門領域を持つコンサルタントを組み合わせてアサインすることで、オーダーメイドのコンサルティング提供を実現しています。

プロボノ活動

ベイン・アンド・カンパニーは、社会貢献を目的としたプロボノ活動を積極的に実施しています。

プロボノ活動とは、NPOをはじめとする非営利団体に対して無償でコンサルティングを実施するプロジェクトを指します。

支援内容は多岐に渡りますが、非営利団体としての存在意義の定義や、団体が行う活動のプライシングなどが具体例として挙げられます。

非営利団体としての活動意義を最大化し、継続的に活動できるような支援を通じて社会貢献をしていることが特徴です。

ベイン・アンド・カンパニーの年収・給与システムについて

年収イメージ
ベイン・アンド・カンパニーの平均年収は1,500万~2,000万円と言われています。

役職は以下の通りです。

・アソシエイトコンサルタント
・シニアアソシエイトコンサルタント
・コンサルタント
・ケースチームリーダー
・マネージャー
・プリンシパル
・パートナー

アソシエイトコンサルタントでも年収は600万円以上、コンサルタントに昇進することで年収1,000万円を超える可能性が高いです。さらにマネージャー以上の役職であれば年収が2,000万円を超えるケースも珍しくありません。

平均年収に幅があるのは、評価に連動したボーナスの比率が高いためです。ボーナスは年1回ですが、年収の30%~50%ほどの金額が支給されると言われています。

給与額は実力主義となっており、年齢に関係なく昇進・昇給していくこととなります。そのため、30代でパートナーとなり、5,000万円以上を稼ぐというケースもあります。

ベイン・アンド・カンパニーの特徴・強み

外資系企業のイメージ
ベイン・アンド・カンパニーは、他の業界と異なるだけでなく、競合の戦略コンサルファームとも異なる独自の文化を持っているため、他企業と比較しながら読み進めてください。

結果主義

ベイン・アンド・カンパニーは徹底的な結果主義の文化を持っています。これは、創業者であるビル・ベインが「レポートを提出したら終わり」となるコンサルティングのあり方に疑問を持ったことが始まりです。

問題解決を推進しつつ、具体的な結果につなげることまでにこだわることが大きな特徴と言えます。

この特徴は、競合の戦略コンサルファームであるマッキンゼーやボストン・コンサルティング・グループとも大きく差別化される要因となっており、ビジネススクールなどの事例として紹介されるほど独自の文化とされています。

「連動報酬」制

コンサルティング報酬について「連動報酬」制を顧客と締結していることもベイン・アンド・カンパニーの大きな特徴です。

前述の通り、「結果主義」を標榜しているため、受け取る報酬が事前に決まっていません。

コンサルティングによって顧客が得る「結果」と、ベイン・アンド・カンパニーが得る経済的なインセンティブを連動させているためです。

この「連動報酬」制は、コンサルタント自身の収入にも大きく影響します。そのため、より高い結果を出すためにコンサルタント自身がハードワークするような風土を醸成しています。

顧客から見れば、常に結果に応じた報酬となることでコストパフォーマンスがブレないと言えるでしょう。

アットホームな雰囲気

ベイン・アンド・カンパニーは、他の戦略コンサルファームにはないアットホームな雰囲気があります。

他の戦略コンサルファームでは、「Up or Out(昇進か退職か)」の文化が根付いており、徹底した実力主義が根付いています。

ベイン・アンド・カンパニーも同様の文化があるものの、できるだけOutにならないようにメンバー間でフォローしあうような文化が醸成されていることが他戦略コンサルファームと大きく異なる点です。

現場メンバーからマネジメント層に対するボトムアップフィードバックが行われるなど、オープンな雰囲気も持ち合わせています。

結果的に、ハードワークでありながらも従業員の満足度が高い職場環境となっています。

ベイン・アンド・カンパニーでのキャリアパス・トレーニング制度

ステップアップ
ここからは、ベイン・アンド・カンパニーのキャリアパスとキャリア支援制度について解説していきます。

ベイン・アンド・カンパニーのキャリアパス

ベイン・アンド・カンパニーでは、経営コンサルタントとして社内でキャリアアップしていくルートと、社外で活躍するルートが主なキャリアパスです。

ベイン・アンド・カンパニーで身につくロジカルシンキングをはじめとした問題解決能力は、あらゆる企業でも求められる要素です。

特に社外では、様々な業界から引く手あまたの人材になります。同業であるコンサルティング業界はもちろん、国内外を問わない事業会社からのオファーも数多くあるため、選択肢に困ることはありません。

定期的なグローバル研修

ベイン・アンド・カンパニーでは、1年半~2年をめどに世界中のコンサルタントが参加するグローバル研修に参加します。

トレーナーとなる世界中のパートナーやマネージャーからの講義や、世界各地のコンサルタントとのグループワークなど多種多様なコンテンツとなっています。

これらを通じて、世界中のコンサルタントとの知見を共有し、グローバルなネットワークを構築することが可能です。

社外での目標達成支援制度

ベイン・アンド・カンパニーには、個人の目標達成を実現するための特徴的な制度があります。

1つは、「エクスターンシップ」です。これは一定期間、社外の会社で就業することができる制度です。個人のキャリア目標を達成するために社外の経験を得ることが認められています。

もう1つは、「テイク・ツー」と呼ばれる制度です。一定条件を満たすことで、個人の目標達成のために2か月間の休職が可能となります。

資格取得などのキャリア開発や、長期間のボランティア活動など個人の目標達成に有効活用されています。

ベイン・アンド・カンパニーでのプロジェクト事例

プロジェクト
ここでは、ベイン・アンド・カンパニーが過去に取り組んだプロジェクト事例を紹介します。具体例の1つとして参考にしてください。

工業製品メーカーの事業再建

事業収益の悪化によって倒産の可能性を孕んでいた工業製品メーカーの事業再建を支援しました。収益が悪化している事業に目が行く中で、ベイン・アンド・カンパニーは組織の意思決定プロセスに課題があると仮説立てています。

実際に、原価率や利益率を確認できる仕組みがないため正確な経営情報が把握できていない状態でした。加えて、組織内の役割や責任が不明確であることから経営陣による迅速な意思決定が妨げられている状態であり、事業収益を悪化させている要因となっていました。

ベイン・アンド・カンパニーでは、このような状況を踏まえ以下の3つを主要な改革として提言しています。

1,「簡素化された透明性の高い組織づくり
2,「役割と責任の明確化」
3,「全社協力体制の推進」

提言の実現を目的に、徹底的な現状分析と組織体制の再設計&簡素化を行うことで、迅速な意思決定ができる組織体制の構築に貢献しました。

結果的に、工業製品メーカーはプロジェクト開始から5年以内に倒産寸前から業界トップの企業に生まれ変わるという業績回復を遂げています。

まとめ

ベイン・アンド・カンパニーは独自の文化・社風を持つ会社であるため、入社にあたっては事前のマッチングが不可欠です。

他のコンサルティングファームと比較しながら自分の性格や特性とマッチするか確認して就職活動に臨んでください。

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