システムエンジニア(SE)からコンサルタントに転職するための必要要件、転職を成功させる秘訣についてお伝えします。
一口にコンサルタントといっても、具体的な業務内容や求められるスキルが明確にわからないという方も多いのではないでしょうか。また、エンジニアからコンサルタントに転職できるかが不安な方も少なくありません。
「エンジニアからコンサルタントに転職することは可能?」
「コンサルタントへ転職する際にどんなスキルが求められる?」
「どんな知見・経験がコンサルタントとして活かせる?」
「エンジニアからコンサルタントに転職する秘訣が知りたい」
上記に該当する方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。
エンジニアからコンサルタントに転職することは可能なのか?
まず結論として、エンジニアからコンサルタントに転職することは十分可能です。特にIT分野のコンサルティングであれば、エンジニアとして培った知見を発揮できる機会も多分にあります。
ただし、転職する際の年齢によって求められるスキルも異なるため注意が必要です。
20代の場合
20代でコンサルタントに転職する場合、ほとんどのコンサルティングファームではアナリスト、もしくはコンサルタントの職位での採用になります。
ポテンシャル採用が多いため、経験よりもコンサルティングの基礎となるコミュニケーション能力や論理的思考能力等を選考で重視されるパターンが多いです。
エンジニアとして開発案件等に携わった経験やプロジェクトで積極的に活躍した経験を有していれば、プラス要素として評価されるでしょう。
30代前半の場合
30代前半の場合はコンサルタント、もしくはシニアコンサルタントとしての採用になるパターンが多いです。求められる要件はポテンシャルに加えてPL経験やクライアントとの折衝経験等、具体的な業務経験が必要になります。
また、30代で未経験からコンサルタントに転職した場合は年下が上司・先輩になるケースも多いため、意見を素直に聞ききれ、環境に適応する柔軟性も大切です。
30代後半以降の場合
30代後半でコンサルタント職に転職する場合、基本的にコンサル未経験は難しいです。コンサルタントとしての業務経験に加え、マネジメント経験の有無も重視される場合が多いと言えます。
職位としてもマネージャー以上での採用枠が多く、高い企画力・提案力やプロジェクトを牽引するリーダーシップ等も求められるでしょう。
エンジニアからITコンサルタントに転職するメリット
前述の通り、エンジニアとしての就業経験を有していればITコンサルタントに転職しやすく、メリットも多いです。
具体的にどのようなメリットがあるのかについて見てみましょう。
スキル・経験をそのまま活かすことができる
エンジニアの経験・スキルはITコンサルティングと親和性が高いため、キャリアチェンジのハードルも低いです。
これまで関わった業務内容と、転職後にアサインされるプロジェクトの内容によっては即戦力として活躍できる可能性もあるでしょう。
1つ上の上流ステージで仕事ができる
ITコンサルタントはエンジニアよりもビジネス、経営に近い上流の工程で仕事をします。システム開発前の要件定義、企画段階から関わることが可能です。
上流工程に携わる機会が多い分、求められるスキルや責任も大きいですが、これまでの経験を活かしつつチャレンジすることができるでしょう。
年収を上げやすい
上流工程から携わる分、単価も上がるため、エンジニアからITコンサルタントに転職することで年収が上がるケースは多いです。
また、コンサルタントは実力主義の企業が多いため、実績次第で狙える年収のレンジを大きく広げることができます。年収を上げることに重きを置いたエンジニア⇛コンサルタントへの転職であれば、条件に合致する求人も多いでしょう。
経営コンサル、戦略コンサルへのキャリアも開くことができる
IT領域であっても、コンサルタントとしての業務経験を有していれば「コンサル経験者」となります。そのため、コンサル経験者を積極採用する経営コンサルや戦略コンサルにチャレンジできるチャンスも得やすいです。
ITに特化したコンサルティングファームに限らず、IT、戦略、経営と幅広くプロジェクトを受注しているファームも多くあります。
ITコンサルタントとして経験を積んだ後に、同じファームで戦略系のプロジェクトに参画する、もしくは戦略系、総合計ファームへ転職する、等のキャリアも視野に入れることができるでしょう。
エンジニアからコンサルタントへの転職を成功させる秘訣
ここからは、エンジニアからコンサルタントへの転職を成功させる秘訣についてお伝えします。
転職する際にコンサルタントとして活躍するための必要なスキルや、転職活動を始めるにあたりやるべきことについて確認してみましょう。
コンサルタントとして活躍するために必要なスキルを理解する
エンジニア経験はコンサルタントとして活動する際に大きな力になりますが、それに加えて以下のようなビジネススキルも大切です。
・状況把握能力
・論理的思考能力
・要約力
プロジェクトの状況や自分がやるべきことを正確に把握するための状況把握能力、問題を的確に解決へ導く論理的思考能力、意図を正しく汲み取り、正しく伝える要約力はコンサルタントとして活躍するためには必須と言えます。
これらの能力は常に意識して少しずつレベルを上げることが望ましいです。
関連記事:【上位10%に共通する特徴】優秀なコンサルタントに共通するたった3つのスキルセット
転職理由・志望動機の一貫性を意識する
転職理由・志望動機を一貫させることで、選考においても「説得力」を持たせることができます。説得力はコンサルティング業務でも大切な要素で、ポテンシャル採用においても選考段階で素質をアピールすることが可能です。
なぜエンジニアからコンサルタントになりたいのか、なぜその企業を志望するのか、主張に矛盾や違和感がないかを意識しながら明確な一貫性を確立させましょう。
関連記事:【面接官も惚れる】コンサル転職の内定を勝ち取る自己PRの作り方
自己分析・業界・企業研究は妥協せずに徹底する
エンジニアとしての就業経験はコンサルティング業務でも有利に働きますが、コンサルタントは責任も大きく、簡単な仕事ではありません。
自分自身がコンサルタントとして活躍できるかどうか、コンサルタントに転職して後悔しないためにも自己分析はしっかり行いましょう。
そのうえで、コンサルティングファームの社風や方針は企業によって様々です。その企業が自分自身にマッチするかどうかも、コンサル転職を成功させるには大切なポイントです。
関連記事:コンサル転職で後悔してしまう人の特徴と失敗しないための対策
【まとめ】エンジニアからコンサルタントに転職するならITコンサルがおすすめ
エンジニアからコンサルタントへの転職を検討しているのであれば、ITコンサルタントからコンサルキャリアをスタートしてみるのがおすすめです。
エンジニア経験を活かしてITコンサルタントとしてキャリアを積み上げることで、戦略や経営コンサル等、キャリアを広げることができます。
自分自身がなぜコンサルタントになりたいのか、コンサルタントとしての適性があるのかどうかも検討しつつチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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