大手コンサルティングファームの一角、アクセンチュアについて解説します。
数あるコンサルティングファームの中でもアクセンチュアはどのような立場で、どのような事業を展開しているのでしょうか?
会社概要や特徴、プロジェクト事例についてもまとめてみました。コンサルティングファームへの転職を検討されている方は参考にしてみてください。
アクセンチュア基本概要
社名 | アクセンチュア株式会社 |
設立日 | 1995年(日本法人) |
事業内容 | ストラテジー&コンサルティング、他 |
規模 | 従業員15,000人以上 |
本社所在地 | 東京都港区 |
会社HP | https://www.accenture.com/jp-ja |
アクセンチュアは世界最大級の経営コンサルティングファームです。本社はアイルランドにあり、日本法人は赤坂が本社となっています。
"High Performance. Delivered."というコンセプトを掲げており、様々な分野・産業を対象とした戦略コンサルティング、業務系コンサルティング、ITコンサルティング等の多種なサービスを提供している外資系コンサルティングファームです。
アクセンチュアが提供するコンティングサービス
アクセンチュアはストラテジー&コンサルティングを主軸として、様々な領域にコンサルティングサービスを展開しています。
戦略コンサルティング
アクセンチュア・ストラテジーと呼ばれるこのサービスは、AIやデータサイエンティストから得られる知見・知識を活かし、クライアント企業の経営課題の解決サポートに尽力します。
また、国内に限らず世界規模のクライアント企業に対しても企業価値創出と構造改革を支援する、アクセンチュアの主軸事業です。
業界コンサルティング
アクセンチュアが積み上げてきた各業界における深い知見や、業界特有のソリューションを活かし、ソリューションを提供するサービスです。
その業界内だけにとどまらず、クライアントに対して価値があるのであれば、業界の垣根を越えた解決策を提供するサービスとなります。
AIとデータによる企業改革
近年、実用化も進んできているのがこのAI領域です。AI導入を検討するうえで、知見や知識が不足し実行に移せないという課題を抱える企業のサポートを行います。
アクセンチュアではAI導入において概念設計・整理から始めて戦略的な導入を進めるため、費用対効果を最大限にするためのサポートに徹底します。
アクセンチュアの年収・給与システムについて
アクセンチュア社内での役職別年収としては、以下になります。
ビジネスアナリスト :400〜600万円
コンサルタント :600〜800万円
シニアコンサルタント:1,100万円前後
マネージャー :1,000万円前後
シニアマネージャー :1,300万円前後
ディレクター :1,500万円以上
日本人の平均年収と比較して、非常に高い給与水準と言えるでしょう。給与体系や年俸制を導入しており、成果に応じて昇給・昇進が発生します。
マネージャー未満の役職の場合は残業代も支給されますが、現在アクセンチュア内で働き方改革を行っており、月々の残業時間も減っているようです。
アクセンチュアの特徴・強み
アクセンチュアは「DX」という言葉を世の中に浸透させた立役者と言っても過言ではありません。
そんな社会の変革をリードしているアクセンチュアの主な強みとして、2点紹介します。
強み①ITテクノロジー導入の速さ・開発力
アクセンチュアがコンサルティングを行う上で上げられる強みの一つとして、テクノロジー導入の速さとその開発力があげられます。
大手のIT企業やテック系企業でも消費者に対して新しい機能を導入するときには、部署間を跨いでの議論が必要なります。そのような要件定義から始まり、システムにどのような機能を持たせるかの、機能要件を行います。
この作業に時間がかかる企業が多いのですが、アクセンチュアの場合はクライアントから相談があった際には、現状をヒアリングしたうえで、おおよその要件定義を策定し、開発工数や他社事例を2~3日で持ってくるスピードがあります。
この時点で、クライアントの要件をある程度満たせていればその後の開発もスムーズに行えるため、納品までがとても速いです。このスピード感と制度が他のコンサルティングファームと比べても早いことが最大の強みといえます。
強み②規模を活かしたフルラインナップのコンサルティング
アクセンチュア2つ目の特徴は立案から実行、効果検証までを一貫して実施するフルラインナップのコンサルティングです。
これは、アクセンチュアのノウハウ・規模を活用することで実現できているサービスと言えます。
全ての工程をアクセンチュア1社で実施するため、情報・認識共有もミスがなくスムーズにプロジェクトを進めることが可能です。
コンサルティングファームの中には特定のスキームにのみ強みを持つ企業も多いですが、アクセンチュアは各分野のスペシャリストをアサインし、一貫したコンサルティングサービスを提供します。
アクセンチュアでのキャリアパス・トレーニング制度
アクセンチュアはコンサルティングファームですので、自分自身の能力を鍛えようとして、異業種から中途入社する方も多いです。また、毎年新卒も採用しているため、研修・育成制度も整っています。
キャリアパス
アクセンチュアでは「キャリアズ・マーケットプレイス」という仕組みがあります。これは世界中の募集中ポジションを検索できる仕組みで、気になったポジションには応募することができます。
応募する際には現在所属している部門の上司は原則引き止めができず、希望している異動先の上司が承認すると異動できるという仕組みです。
積極的に新しいプロジェクトに挑戦してレベルアップしたい方にはマッチする環境と言えるでしょう。
研修制度
アクセンチュアは入社後のオンボーディングプログラムが用意されており、。アクセンチュアで働く際のマインドなどを伝える研修から組織の話といった全体感のインプットを行います。
また、インプットした内容を社員同士でディスカッションする場を設けてアウトプットも同時に行うことで、アクセンチュアで働くうえで必要な認識等をしっかり身に付けさせる目的もあります。
入社時からインプットからアウトプットと新たなインプットを高速で回していく仕組みが確立されており、このサイクルを通常の業務でも活用することがオンボーディングプログラムの目的です。
アクセンチュアでのプロジェクト事例
ここまでアクセンチュアという会社の概要から、提供しているサービス、人材育成を紹介していきました。
最後に、実際に提供しているサービスでプロジェクトとして動かした事例をご紹介します。
株式会社伊予銀行
地方銀行である株式会社伊予銀行は地方特有の働き手の人材不足、人口減少という環境の中、事業を営んでいました。
存続をかけて、変革を迎えなくてならないが、すべてがデジタルに変わると伊予銀行の良さがなくなり、顧客が離れてしまう懸念があり変革できずにいたところからアクセンチュアに相談をし、プロジェクトが発足しました。
定型化された業務など、人で行わなくてもできる業務はデジタルの力で効率化を実施。
その一方で地元民と必要な接客を維持するためにも、人にしかできないところは人で行うというコンセプト改革も実施しました。
結果的には店舗タブレットによる業務効率化の実現や、個人向けローンサービスである新規事業を始めるに至りました。
まとめ
アクセンチュアは世界規模のコンサルティングファームです。特にデジタルソリューションを軸とした戦略立案から分析までを一貫して行っています。
そして、その実行までの各フェーズにスペシャリストが存在し、日々議論を行いながらクライアントの課題を解決するためスピーディーな仕事も経験できます。
人材育成にも力をいれているため、自分の力を試してみたい方にはお勧めできる企業です。
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