近年、転職によって給与の向上や、勤務条件を良くしようといった動きが多く見られるようになりました。
しかし、転職は誰でも簡単におこなえるものではなく、しっかりとした準備をしておかなければ成功しません。
そして、そのなかでも面接時における逆質問は面接の可否に深く関わってきます。
そこで、ここではコンサル転職における逆質問のコツをご紹介します。
「逆質問で何を聞けばいいのか分からない」
「逆質問の時間で少しでも印象を良くしたい」
新しくコンサル業界へ転職する方やコンサル業界内でより良い企業への転職をご検討中の方は、ぜひご確認ください。
【前提】コンサルタントの面接で重視されるポイント
まずは、コンサルタントの面接で何が重視されるのかについてご紹介します。
重視されるポイントは面接前に認識しておくべき前提なので、ここでしっかりと確認しておきましょう。
何を重視されているかを意識しておくことで、面接中のいかなる状況でも臨機応変に対応しやすくなります。
ポイント①論理的思考能力
コンサルタントは過去のデータから物事を紐解いていく職業です。そのため、データの関連性やこれからの予想にはしっかりとした論理がなければなりません。
ずば抜けた論理的思考力こそがコンサルタントとして活躍できる条件であるため、自分自身にどのぐらいの力が付いているのかは必ず確認しておきましょう。
ポイント②コミュニケーション能力
コンサルタントはクライアントが持っている課題を解決していきます。
ただし、課題やこれからやるべきことは明確でない場合が多く、クライアントと相談しながら見つけていくことが多いです。
コミュニケーション能力がないとクライアントが持っている真の課題を見つけることはできなかったり提案に納得してもらえなかったりします。
コンサルタントは客観的に物事を考える仕事ではありますが、クライアントと常に関わるためコミュニケーション能力といった力も必要です。
ポイント③問題解決能力
クライアントは何らかの課題を解決してもらうためにコンサルタントへ依頼をおこなうものです。
近年ではただ課題を発見するコンサルタントは需要があまりなく、解決策の実行まで担うことが求められています。
大きな課題を細分化し、1つ1つ着実に解決する能力はコンサルタントの必須能力です。
面接で内定を引き寄せるための逆質問
ほとんどの面接で「最後に質問などはございますか」と逆質問を促されます。この逆質問は単純に疑問を解決するというより、志望度や能力を見られていることが多いです。
ここで、コンサル転職が成功しやすくなる逆質問はどのようなものであるのかを確認しておきましょう。
面接官本人に対する質問
面接時には面接官がいますが、面接官への質問はその場でしかできません。また、個人に対する質問だからこそ分かることは多くあります。
たとえば、入社前後でのギャップや、一番楽しいと感じる瞬間、などは面接官ごとで回答が変わるものです。
そして、これらはインターネットなどでは分からず、生の声だからこそ分かることになります。もし、実際に働いている方だからこそ分かることが知りたいのであれば、逆面接時に聞いてみましょう。
実際のプロジェクトに関する質問
コンサルはプロジェクトによって業務内容が変わるものです。そのため、実際のプロジェクトはどのようなことをおこない、何を重視しているのかは必ず確認しておかなければなりません。
また、この逆質問はやる気があると面接官が感じることもあります。やる気があり、それを伝えたいのであればこちらの逆質問をおこなっていきましょう。
競合他社との違いについての質問
どのような業界であっても競合他社というものは存在します。転職時、どの企業へ行こうか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで、実際に働いている方に競合他社との違いを質問すると現場だからこその意見を聞くことができます。
また、面接官が正直に競合他社よりも劣っている部分を説明してくれると入社後も誠意に対応してくれる可能性が高いです。
ただし、競合他社との違いはインターネット上でも十分に調べることができます。
そのため、調べていない人だと思われないように、自分なりの意見(違いは〇〇だと思っています。この認識は正しいでしょうか)を持って逆質問すると悪い印象を持たれにくいです。
応募企業の強み・改善点に関する質問
競合他社との違いについてと同様、実際に働いているからこそ分かる強み・改善点を面接官は知っています。
入社前後でギャップがあると転職者と企業どちらにとってもデメリットとなってしまうものです。双方にとって良い転職にするため、現状は逆面接から知っていきましょう。
自分自身に関する質問
逆質問は企業に対する質問だと思われることが多いですが、逆に自分自身について聞くことも可能です。
たとえば、面接を通して見えてきた自分の弱みはありますか、などが代表的なものになります。
この逆質問は他人からみた自分を確認することができ、今後の改善点を見つけることができます。また、別の企業の転職面接時に意識することも可能です。
もし、その企業が第一志望なのであれば、その弱みを改善する意志を伝えましょう。そうすると、面接官は改善をおこなってくれる人材と感じ、転職がうまくいく可能性が高くなります。
【要注意】コンサル転職で印象を悪くする逆質問
ここまでコンサル転職が成功しやすくなる逆質問についてご紹介しましたが、逆に質問をしてしまうと印象が悪くなるものもあります。
ここで悪い質問について確認し、面接時にしてしまわないように意識していきましょう。
調べればすぐに分かる内容
調べればすぐに分かる内容を質問してしまうと、面接官はそんなことも調べていないのかと思います。
たとえば、従業員数や主要な取引企業は企業のホームページに掲載されていますよね。転職前にはその企業について徹底的に調べておき、そこで分かった内容は逆質問をしないように準備しておきましょう。
抽象的で深掘りが難しい質問
面接時にはコミュニケーション能力も見られています。そして、抽象的な質問であると面接官が答えにくく、面接全体の印象が悪くなってしまうかもしれません。
また、深掘りができない質問であると端的なやりとりになってしまい、あっさりとした印象を持たれてしまいます。
逆質問は最後におこなうものであり、逆質問で面接全体の印象が変わることも少なくありません。最後まで気を抜かず、良い印象を持ってもらえられるように意識しておきましょう。
コンサル転職の逆質問タイムで高評価を得るコツ
逆質問タイムは単純に疑問の解消と考えるのではなく、最後に追加点をもらう時間だと認識しておいたほうが転職成功に繋がりやすいです。
では、どのようなコツを押さえておけば追加点になりやすいのかを確認していきましょう。
コツ①仮説を立てたうえで質問する
コンサルタントは、課題発見を発見し、仮説を立て、検証、といったサイクルを常に回し続けます。
そして、逆質問でも仮説を立てておくと仮説力があると認識され、高評価を得やすくなるのです。
仮説は前述のとおり、競合他社との違いについての質問であれば「違いは〇〇だと思っています。この認識は正しいでしょうか」といったように仮説を入れることがおすすめになります。
コツ②一度目の質問を深堀りする
逆質問に回答を貰っても全てが分かるわけではありません。回答を貰ってさらに質問がある場合は追加の質問を必ずおこないましょう。
逆質問タイムはほとんどの面接で用意されているため、事前に準備している人がほとんどです。
追加で質問をすることで用意してきたものだけでなく、その場で考えることができる人だと認識されます。
深堀り関しては事前に準備せず、あくまでも回答を聞いてから考えることがおすすめです。
また、無理に深堀りをするとコミュニケーション能力が低く感じてしまう場合もあるため、あくまでも適切な場合におこなっていきましょう。
コツ③逆質問に対する回答を予測しておく
逆質問のほとんどはどのような回答が来るのかを事前に予測することができます。
結果的に予測通りの回答であると前述の深堀りがしやすくなるため、高評価につながる可能性が高いのです。
こちらはコンサルタントに求められる仮説力とも深く関わっているため必ずおこなっておきましょう。
まとめ
今回はコンサル転職における逆質問のコツをご紹介しました。転職において逆質問はその面接すべての印象が変わる可能性があるものです。
・実際のプロジェクトに関する質問
・競合他社との違いに関する質問
・応募企業の強み、改善点に関する質問
・自分自身に関する質問
今回ご紹介した質問事項やコツを押さえ、理想通りの環境で働けるよう転職を成功させていきましょう。