本記事では、経営コンサルタントについて解説致します。変化が激しい現代では、経営状態を維持・向上させることは容易ではありません。
そこで、企業の経営状態を改善したり向上させるために経営コンサルタントの出番です。
「経営コンサルタントの仕事内容、年収について知りたい」
「経営コンサルタントとして活動するために必要なスキルを知りたい」
「経営コンサルティングの会社について知りたい」
経営コンサルタントを志している方は必見です。
経営コンサルタントの仕事内容
経営コンサルタントは、クライアントの事業計画や経営戦略の立案など企業を最適な状態に支援するのが主な業務になります。具体的には、企業の中長期経営計画から事業ごとの戦略立案などをおこないます。
企業経営に関する幅広い知識やスキルが求められ、顧客企業の業界知識や社会的なトレンドも把握しておく必要があります。業務内容としては、企業の状況調査、分析、情報収集、問題の抽出、仮説検証、戦略立案、実行になります。
この中でも特に問題の抽出、仮説検証、戦略立案で活躍するのが経営コンサルタントになります。プロジェクトが完遂して経営状態が良くなるとまた、仕事を依頼してくれるなど次の仕事や実績に繋げることができます。
経営コンサルタントの仕事のやりがいと厳しさ
経営コンサルタントは、企業の経営層がクライアントであることから経営視点に立って業務を進めていきます。そのため、プロジェクトの規模や裁量権も大きく与えられます。
一つのプロジェクトで高度な経験を積むことができるので他の職種に比べて成長できます。また、業務はチームでおこなうことが多いので経営課題を解決できた時の達成感は、得ることができます。
しかし、一方でハイレベルのパフォーマンスを常に出し続ける必要があるので、ハードワークになる場合もあります。
ハードワークで残業が続いた場合は、プロジェクト終了後にまとまった休暇がもらえるケースがあります。
ハードワーク以外にも方針や検討の段階でコンサルタント側に不備や不足の事態があり、クライアントに不信感を与えてしまうと担当者の交代などがあります。最悪、契約の更新がおこなわれなかったりと信用がなくなっていきます。
経営コンサルタントの年収、給与、収入
経営コンサルタントの平均年収は、500万〜700万円になります。20代前半で500万円台に到達するケースも多々あり、高年収であると言えます。
また、30代以降になれば、月給ベースで50万円を超えることもあり、さらに役職がつけばさらに収入を確保することができます。
日本の平均年収が20代では200万後半〜300万円台、30代では350万〜450万円台になるので比較しても経営コンサルタントが高年収であると言えます。
経営コンサルタントになるには
経営コンサルタントになるために必要なことは、担当する業界や業務の高度な専門知識や分析力、論理的思考能力、プレゼンテーション能力、語学力など幅広い能力が必要になってきます。
その要求レベルも非常に高く大企業をクライアントにかかえる性質上、コンサルタント自身も事業に精通している必要があります。
経営コンサルタントになるには、資格は特段必須ではありませんがコンサルタントに必要なスキルを身に着けておくことで就職することができます。
経営コンサルタントに必要なスキル・資格
経営コンサルタントになるために必須の資格やスキルはありませんが、取得しておくと就職や転職に有利になるものを以下に記載します。
■スキル
・論理的思考力(ロジカルシンキング)
・ヒアリング力
・プレゼンテーション力
・経営学や法律等の専門知識
■資格
・中小企業診断士
・公認会計士
・MBA
コンサルタント全般的に上記のスキルは、必要になります。特に論理的思考力を身に着けておく必要があります。
理由としては、クライアントに事業戦略を説明する際に論理的に説明しなければ、納得してくれないことが多いからです。
クライアント側も企業の方針を左右する重要な場面で曖昧な説明をされたら不安で任せることができません。また、いずれの資格も難易度が高いので取得しているだけでアピールになります。
経営コンサルタントに向いている人
経営戦略の立案や課題解決に向けて、経営コンサルタントには高い論理的思考能力(ロジカルシンキング)が必要になってきます。さらに、限られた期限で最適な解決策を提案するために時間の配分や自己管理が必要になってきます。
そのため、時間や仕事内容がマニュアル化されてルーティンワークになっている仕事を好むタイプには、向いていない仕事になります。また、このような人材は基本的に作業員として扱われるため年収も高くない傾向にあります。
経営コンサルタントの会社一覧
企業の事業戦略立案からIT戦略立案といった上流工程から手がけている経営コンサルタント会社一覧を紹介します。外資系コンサルティングファームが多くなっていますが日本でも数百名~数千名の規模で展開しています。
■会社一覧
・デロイトトーマツコンサルティング
・アクセンチュア
・PwCコンサルティング
・ベイカレント・コンサルティング
・アビームコンサルティング
・KPMGコンサルティング
・日本IBM
・クニエ(QUNIE)
・EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)
・日立コンサルティング
・シグマクシス
急成長のコンサルティング業界ですが、その成長を牽引しているのは、デロイトトーマツコンサルティングやアクセンチュアに代表される経営コンサルティングファームになります。
経営コンサルティングファームは、数千人以上のコンサルタントを抱えており、サービスの幅も広く、最近ではRPA、AI、IoTなどの新しい分野にも取り組んでいます。
まとめ
経営コンサルタントは、需要や専門性の高さから、比較的高年収を得られる職業です。初任給も高くて、入社したばかりの年であっても450万〜600万程度の年収を得ることができます。
しかし、勤める企業の規模や知名度に年収は左右されますが基本的には年月を得るごとに年収や責任範囲も大きくなってきます。また、やりがいは十分にある仕事なので、経営コンサルタントを目指す人は年収や特徴について押さえておきましょう。